先週のラジオNIKKEI賞は1番人気に支持されたアンビシャスが力の違いを見せつけました。鞍上のルメール騎手は福島初参戦だったにもかかわらず、土日で6勝の固め打ち。慣れないコースに手を焼くどころか、ワールドクラスの腕前を存分に発揮する結果となりました。
そして、水曜の大井競馬場で行われたジャパンダートダービーでも、2番人気のノンコノユメで快勝。後ろからの競馬しかできないという脚質が嫌われて2番人気に甘んじた印象がありましたが、低評価をあざ笑うかのうように直線で圧巻の切れ味を披露。
鞍上のルメール騎手は、実は、カネヒキリで東京大賞典と川崎記念を、ヴァーミリアンでも川崎記念を勝っており、ダートを苦手とする外国人ジョッキーが多い中で、ダートが得意な珍しいジョッキー。難しいといわれる地方のコースも難なくこなしていたのです。もちろん乗っている馬が強いというのが大きいと思いますが、今回のJDDの勝利で(日本の)ダートGⅠ6勝もしているのに対し、芝GⅠは3勝。
先週の福島でも、ダートでは【2.1.0.1】と活躍。ルメール騎手の好位を獲る技術と馬を折り合わせる技術が、もっとも発揮されるのは、実は小回りコースのダートなのかもしれないと思わされました。
【C.ルメール騎手の出走予定馬】
今週は中京で21鞍。先週同様の活躍に期待したい。

樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。