師の定年により来年の2月いっぱいで解散することが決まっている橋口厩舎。九州出身の橋口師にとって最後の夏の小倉になるので、有終の美を飾るため、この夏は勝負を賭けていたに違いありません。
6勝を挙げ、小倉の開催リーディングトレーナーに輝いただけではなく、小倉2歳Sをシュウジで圧勝。期待通りの活躍をしたといっていいでしょう。
その橋口厩舎の主戦騎手といえば、小倉で挙げた6勝のうち4勝を挙げている小牧太騎手でしょう。
ただ先週は、新潟記念のダコール(7番人気6着)の先約があったため、小倉2歳Sには騎乗できず。シュウジには、わざわざ北海道から岩田騎手が駆けつけて騎乗しました。
ちょっと気になったのは、橋口厩舎が夏の小倉で1日に6頭出走させ大攻勢をかけた日が2回あったことです。そのうちのひとつは、小倉2歳Sが行われた最終日だったのですが、もう一日は、小牧騎手が札幌記念のヒットザターゲットに騎乗するために小倉を離れていた日だったから。主戦騎手がいないときに、どちらも大攻勢をかけていたからです。
これは狙ってのことなのか、たまたまなのか。
シュウジは次走以降誰が騎乗するのか。橋口厩舎は、(解散までの)ラストスパートをかけてきそうですが、それだけではなく、小牧騎手との関係にも注目してみたいです。

樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。