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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2015年11月04日(水)更新

【大庭和弥騎手】やっぱり天才だった!?

先週の注目レースは、やはり土曜福島9レースの磐梯山特別ではないでしょうか。というのは「政治力」が低くほとんど乗り馬がない状態ですが、「戦略力」なら現役屈指と思っている大庭和弥騎手が今年の2勝目を挙げたからです。しかも、騎乗していたテンカイチは5歳の10月まで未勝利の馬で、単勝59.4倍の人気薄。テン乗りではないものの、大昔に一度騎乗した程度の馬でクセを熟知していたわけでもないのです。

しかも、今年の騎乗数は100鞍にすら満たず。これでは、レース勘がさび付いてしまっていてもおかしくはないですが、まだまだ騎手として終わっていないどころか、かなり高いレベルで維持できているということがわかりました。驚かされただけではなく、安心もできたし、非常にうれしくも思いました。

その騎乗ぶりも見事のひとこと。

毎回後方からの競馬をしている馬なので、スタートは無理せず最後方から。ただ、隊列が決まり1周目の直線に向くと一気にペースが落ちたので、距離ロスも生じないし、周りに合わせて馬を引っ張るようなこともせず、持ったままポジションを上げ4番手まで押し上げました。そこで一旦、ラチにつけると、先週の武豊騎手の菊花賞の騎乗ではないですが、1コーナーから向こう正面にかけてさらにペースが落ちるだろうと読んで、(外を回るとロスになる1、2コーナーはインを回り)向こう正面ですぐ外に出しました。

そこまで一切ムダ脚を使うことなく、好位のポジションを取れたので直線の追い比べで競り勝つことができました。隊列が決まったところでポジションを変えるというのは、いまのジョッキーにとっては非常に勇気のいる行動で、失敗すると大きく評判を落とすことになりかねない。そういう騎乗が自然とできるというは、やはり天才といわざるを得ないと思います。

大舞台で度胸の足りない騎乗しかできない騎手や、ラフプレーや出遅れを繰り返している騎手を起用するより、大庭騎手に馬を回したほうがいいと思うんですけどね。

プロフィール
樋野竜司

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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