結果にコミットする騎手110人攻略法!
樋野竜司『政治騎手名鑑2016』
ただいま好評発売中!
『政治騎手』シリーズも今回がなんと10作目!外国人騎手の参入もあり、ますます「騎手格差社会」は拡大していくばかり。現代の騎手事情を知らずに馬券は獲れません。
ステイゴールド牝馬のワンツースリーで大波乱の決着となった先週日曜の中山最終レース。筆者の馬券はカスリもしませんでしたが、血統予想家の水上学さんの大本線的中(◎◯▲で3連複11万馬券)現場に立ち会うことができました。
筆者は血統のこと詳しくないのですが、騎手心理を読んでこういう馬券を仕留められるように、もっと精進せねばと思わされました。
というわけで、そのレースで11番人気のウインオリアートに騎乗し2着に入った松岡正海騎手に、今年2回目の登場をしてもらおうと思います。というのは、このレースは先行勢が後続勢を大きく離す展開になり、先行勢が大きなリードを守り切るという特殊な展開だったからです。
松岡騎手が騎乗したウインオリアートは前走で後方からの競馬をしており、松岡騎手はこういう展開を意識して、先行する競馬をしていた可能性が高いからです。そもそも今年最初のコラムに登場していただいたのも、金杯をマイネルフロストでスローの大逃げに持ち込んだことを取り上げたものでした。
前回取り上げたように(先週コラム参照)、外国人ジョッキーが多く騎乗しているレースでは、一旦隊列が決まってしまうと、動いて展開をかき乱す騎手がいない。それも、松岡騎手はわかったうえで作戦を練っていたと思うのです。
さらにいうと、ウインオリアートを所有している一口クラブのウインはマイネル軍団と提携関係にあるので、マイネオーラムや、マイネルリード、マイネルシュライとチームで連携することも可能。
そう考えると、天皇賞(秋)の日にも、松岡騎手のコスモグレースフルと柴田大騎手のマイネグレヴィルが大逃げをうって波乱を演出するということがありました。最近、瞬発力に優れた有力馬には外国人ジョッキーが騎乗することが多いので、その弊害を見事に突いているのかもしれません。
樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。