3月3日に川崎でデビューを果たした藤田菜七子騎手。6鞍に騎乗し2着1回、3着1回と、期待以上の活躍をみせてくれました。減量特典がないなかでの結果なので、▲(3キロ減)で騎乗できる今週末の中央デビューが楽しみになります。
JRAの生え抜き騎手の中から次のスターの出現するのを心待ちにしていますが、近年はそれどころではなく、デビューしてすぐの若手騎手ですら生き残りに必死にならなければならないという状況。それにはJRAも危機感を感じているようで、若手騎手育成のためにいろいろな施策を打っているようです。しかし、まだ効果を実感できる段階にはないのかもしれません。
競馬学校も、デビュー直後から歴戦の騎手たちを相手に互角のレースをできるよう、模擬レースなど実技のカリキュラムを大幅に増やしているそうです。今日の藤田菜七子騎手の活躍はそれを証明した結果といえるのではないでしょうか。
若手騎手の救済策のひとつとして、減量期間が3年間から5年間と延長されました。それによって、4年目に突入した減量騎手は減量特典継続。5年目の中井騎手、長岡騎手、原田騎手の減量特典が復活します。
なかでも、注目は▲(3キロ減)となる原田騎手です。最近は、週に1、2鞍しか騎乗馬がいなかったのですが、減量特典が復活したことで、今週は5鞍も回ってきました。
また、減量騎手時代から障害レースに騎乗しており、障害での実戦経験豊富な騎手が▲(3キロ減)で騎乗できるというのは、大きなセールスポイントになりそう。このチャンスを活かし、サバイバルから抜け出すことができるか注目です。
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樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。