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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2016年06月09日(木)更新

【田辺裕信騎手】駆け引きに勝つには……!?

安田記念は、田辺裕信騎手が騎乗したロゴタイプの逃げ切り勝ちでした。田辺騎手は昨年の天皇賞・秋でエイシンヒカリのハナを叩いてクラレントで逃げたり、一昨年の毎日王冠ではサンレイレーザーに騎乗し逃げて2着に粘らせたりと、逃げ先行馬が手薄なレースでは思い切って逃げることが多く、安田記念はそういう日ごろからのチャレンジが実を結んだのではないでしょうか。

ただ、今年は芝のGⅠレースでの逃げ切り勝ちが3回とここ数年と比較すると増えています。

■芝GⅠでの逃げ切り勝ちの回数(データは16年6月15日現在)
10年0回
11年0回
12年1回(カレンブラックヒル)
13年0回
14年2回(ミッキーアイル、ヴィルシーナ)
15年1回(レッツゴードンキ)
16年3回(キタサンブラック、メジャーエンブレム、ロゴタイプ)

一方で、エアレーション馬場の普及により、芝のレースでの逃げ切り勝ち自体が減っているのも事実です。

とくに改装後の中山芝は逃げ馬にとって鬼門で、芝での逃げ馬の勝率をみると以下の通り。

14年 15.2%
15年 9.1%
16年 8.1%

ただ、同期間の東京芝の逃げ馬の勝率をみると、違った傾向がみられます。

14年 13.7%
15年 7.3%
16年 16.5%

馬場の変化をいち早く感じ取るのは、やはりレースに乗っているジョッキーで、馬場に合わせた戦法を変える。逃げ切りの難しい馬場になったと感じ、控える戦法を選択する騎手もいれば、誰もが積極的にいかないなら、思い切って逃げたほうがいいと考える騎手もいるでしょう。

常に、そういう駆け引きが行われていて、傾向も移り変わっていくと思いますが、ここ最近は、誰も行かないなら思い切って逃げるという騎手に勝利の女神がほほ笑むことが多いのかもしれません。


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プロフィール
樋野竜司

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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