月曜の京都3レースを1番人気のリナーテで勝利した川田将雅騎手。この勝利が今年の100勝目。

気になったのは、100勝達成のインタビューのときプラカードを持ってくれる後輩騎手の姿が見られなかったことです。先月、JRA通算1000勝を達成したのですが、そのときのインタビューでも後ろに誰もいなかった。

騎手は個人事業主で、後輩といえども商売敵。勝負の世界に身を投じているわけなので、ライバルと馴れ合っているようでは、ここぞというときに勝負に徹しきれない。川田騎手なりの思いがあるのでしょう。

というわけで、先週は勝負に徹する川田騎手の厳しい騎乗がいくつか見ることができました。

特に、人気馬に騎乗したルメール騎手を外から被せて、内に押し込めるようなシーンが目立ちました。筆者が確認できただけで4レースもあり、ルメール騎手はどのレースでも1、2番人気に騎乗していましたが、川田騎手のファイトの影響か京都大賞典のラブリーデイの3着が最高で、他は人気を裏切る結果になってしまった。

ただ、一方の川田騎手はルメール騎手を邪魔することに成功し、勝ち星に結びつけたかというと、勝ったのはグレイトパールだけで、それ以外は4着以下。最終的に、ルメール騎手に先着を許したケースも2回ありました。

仲のいい騎手だから前を開けてあげるというのもどうかと思いますが、これだと、何か俺に恨みでもあるのかと思われかねない。悪いのは外からフタをされるほうなのは承知していますが、騎手の人間関係にどう影響するのか気になりました。