今週のメインは関東がフェアリーSで、関西がシンザン記念。3日間開催のメインが3歳戦で、しかもクラシックに繋がるか微妙なマイル戦では盛り上がりに欠ける雰囲気。しかしシンザン記念のほうは、例年以上に注目馬がいる。それがミッキーアイルだ。
「新馬こそアトムに敗れたけど、そこで一度休ませてから馬が激変した。2戦目の京都マイル戦は、驚異の1分32秒2の時計で楽勝。週が違うとはいえ、古馬のGⅠマイルCSより速かったのだから、これは凄いよ。
この時計に自信を持ったか、次は朝日杯に照準。当然出れば勝てたと思うが、残念ながら抽選で除外。ひいらぎ賞にまわったのだが、ここもマイルを1分34秒2で楽勝。これも朝日杯や同週の古馬より速かったのだから、スピードは3歳では桁外れだよ。
シンザン記念は、2回前にレコードを出した京都のマイル戦(内回りから外回りになる)だし、速い時計が出ているのでミッキーアイルには更に有利になる。恐らく後続をチギるのでは」(雑誌記者)
また関西の専門誌記者も、こんな話をしてくれた。
「気性や血統から距離に不安があるから、クラシックタイプでは無いと思う。でも距離云々を考えず単純な能力比較なら、今走っている3歳馬の中ではトップじゃないかな。マイル路線に専念すれば、NHKマイルCまで全勝もあるかも。カレンブラックヒルがデビューからNHKマイルCまで全勝だったけど、あれ以上の能力がありそうだからね。デビュー戦で負けたのがもったいないよ」
そのミッキーアイルだが、中間も順調で、1週前には坂路で52秒台と速い時計をマークし、前走好タイム圧勝の反動も無いようだ。
モーリス、ウインフルブルームと能力も実績も十分な有力馬も出走するが、それでもミッキーアイルの独壇場となりそうである。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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