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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2014年01月10日(金)更新

減量失敗から考えさせられること。

 5日の京都競馬4R後に体調不良を訴え、以後の騎乗予定レースで乗り替わりとなった3年目の中井裕二騎手。翌6日も脱水症状による感冒と胃腸炎のため乗り替わりとなったのだが、これが減量によるものだったことが判明し、JRAは同騎手に対して10万円の過怠金を科した。

 実際のところは判らないが、どうやら正月休みの間に太ってしまい開催直前に急激に減量してしまったことでこうなってしまったようだ。これに関して厩舎関係者からは、

「体重管理はジョッキーにとって基本中の基本。しかも減量特権のある間はなおさら気を使わなければならないのに意識が弛んでいる」(ベテラン調教師)

という厳しい意見が聞かれた。

 もっとも以前に比べ体重オーバーや減量失敗による乗り替わりが増えつつあるように感じるのだが、これに関して同情の意見がないわけではない。

「昔に比べて、今の子はみんな背が大きいでしょう。昔の騎手は150センチ台が普通で、中には140センチ台の人もいた。“馬なり調教で凄い時計が出た!”って驚いたら、乗り役の体重が40キロ無かっただけだったなんてことも珍しくなかった。でも今はだいたい160センチぐらいにはなるし、160センチ台後半の子も多い。もちろん(競馬)学校でも体重管理から教えていくけど、これだけ日本人の体格がよくなってきたのだからそろそろ斤量の見直しも考えていかないといけないと思う。WSJSなんかは海外の騎手に合わせて重めの斤量になっているわけだし。最近の若手で乗れるやつが少ないっていうけど、実はこういう面も影響していると思うんだ」(中堅の調教助手)

 もちろん体重管理を怠ったのは騎手のミスではあるが、時代が変わりつつある中で、斤量のあり方そのものも考えていかなければいけないのかもしれない。

(栗東在住ライター:鷲崎)


栗東在住ライター:鷲崎

WASHIZAKI

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