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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2014年02月20日(木)更新

17日出走関西馬の次走に気を付けろ

 2週連続で土日の東京開催が中止。これで大きな影響を受けたのが関西馬だ。2月8日土曜日出走の馬は、そのまま東京に残って10日月曜日に出走。東京新聞杯など9日の日曜出走組は栗東に戻り、回避した馬以外は、17日の開催へ向けて東京へ再輸送してきた。

 そして翌週の組。15日土曜日組は、18日火曜日に順延でそのまま東京滞在。16日東京出走組は、開催が1週間伸びたため、東京新聞杯組同様、再輸送となるところだった。

 しかしJRAが日曜出走組に対して輸送にストップをかけていたため、栗東に残ったまま日曜開催の中止が発表。2週連続の長距離輸送は避けられた。

「これで助かったのは共同通信杯組だよね。昨年を思い出してみなよ。1月の京成杯が雪で中止になり、リグヴェーダ、ラウンドワールド、アクションスター、マイネルマエストロら有力馬は空輸送になってしまった。この時は雪の大渋滞で時間も大幅にかかり、栗東に戻ってヘロヘロになった馬も多かった。

 それでもアクションスター、マイネルマエストロらは2周連続輸送で翌週の京成杯に出走した。結果どうなったか。アクションスターは大きく馬体を減らして春は不調に終わり、マイネルマエストロもスランプに陥った。心身ともに未成長の3歳馬に、2週連続の輸送は厳しいよ。

 だから共同通信杯が延期と聞いたとき、サトノアラジン、ガリバルディらクラシック有力はこれで終わりかと思ったよ。2週連続輸送はマイナスだし、だからといって皐月賞へ向けて日程的に条件戦に回る余裕もない時期だからね。でも輸送しなかったことで、問題なく共同通信杯出走にできる。運が良かったというか、JRAに救われたね」

 とは栗東の記者。これに比べると、運が無かったのは17日月曜日に出走した関西馬だ。

「ニュースで聞いていると思うが、アチコチの道が通行止めになっていて、栗東から東京競馬場に来るまでやたら時間がかかってしまった。普通は5~6時間くらいで来るところを、15時間くらいかかって、レース当日の真夜中(午前2~3時)に到着したからね。これで2週連続輸送だった馬は大変だったと思うよ」(記者)

 事情を知っている人は関西馬を買い控える人もいたようだが、東京新聞杯では、そんな不利を覆してエキストラエンド、クラレントは2、3着と善戦した。

「でも、この後に大きな反動が出ることも考えられるからね。9レースで勝ったヤマノフェアリーも、クラシックを狙える素質馬だけど、馬体重が10キロ減っていた。この馬はクイーンC除外組なので2週連続輸送は免れているが、15時間輸送の影響はあったんじゃないかな」(記者)

 様々な不利を乗り越えて上位に来た馬はもちろん評価が必要だが、次走で馬券を買うときは、馬体重や調教で、仕上がりや調子をよくチェックしたほうがいいだろう。

(栗東在住ライター:鷲崎)


栗東在住ライター:鷲崎

WASHIZAKI

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