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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2019年02月11日(月)更新

【フェブラリーS】藤田菜七子騎手で2つのプラス

コパノキッキングに藤田菜七子騎手が騎乗することが決まり、JRA初となる女性騎手のGⅠ騎乗が話題を集めている今年のフェブラリーS。


「藤田菜七子騎手が、いきなりGⅠの舞台で有力馬に騎乗することに対しては、週刊誌をはじめ一部では批判もあるようですが、全体的には好意的な見方が多いですね。有馬記念のオジュウチョウサンの挑戦もそうでしたが、競馬が話題になることはいいことだと思います」(競馬専門誌記者)


話題になることはいいのだが、コパノキッキングは現在4連勝中で、フェブラリーS有力の一頭。GⅠの大勝負で、GⅠ経験も重賞勝ちの実績もない騎手を乗せるのは厳しいのではないか。


「藤田菜七子騎手騎乗でプラスになるのは、なんといっても『話題になる』こと。この点ばかりが語られますが、他にもプラスはあるのではないでしょうか。そのもう一つプラスがスタート。コパノキッキングはスタートがあまりよくないので、藤森S、カペラSも後方一気の競馬になりました。あの2戦は相手関係から届きましたが、GⅠでは出遅れは致命的。その点、藤田菜七子騎手はスタートが上手ですから、コパノキッキングの弱点をカバーしてくれるかもしれません。スタートを決めて好位につけられれば、劇的な勝利も見られるかもしれませんよ」


ただスタートを決めたとしても、フェブラリーSは豪華メンバー。ルヴァンスレーヴこそ不在だが、フェブラリーSにはダートの強者がずらりと並んだ。


「コパノキッキングは前走後も順調だけど、ここは相手が強いぞ。実績からは当然ゴールドドリームがリード。ここまで交流を含めGⅠは4勝。フェブラリーSは昨年は不覚を取り2着も、一昨年は勝利している。少々急仕上げ気味だった東京大賞典こそ2着に敗れたが、叩いてしっかり良化。デキは間違いなく前走よりいいし、連対した近2年と変わりない。ルヴァンスレーヴ不在のここは負けられないというのが陣営の本音だろう。

このゴールドドリームを前走で破ったのがオメガパフューム。交流GⅠを勝った後だが、これでピークが過ぎたわけでもなく、調教はハードにやられている。ちょっとマイルが短い気もするけどね。

そして注目のインティ。現在6連勝だが、東海Sから遥かに強化される相手、初のマイル戦など不安材料もある。それでいて上位人気は間違いないから、ここは消したいところなんだけどね。でも陣営に聞くと、使った後のダメージがこれまで以上に少なかったというから、使う毎にますます成長している。ダート馬は下から上がってきた馬が、一気に頂点に立つことも多いから、やはり消せないかな。

今年もメンバーは強いから、勝利を意識できるのはここまで。2、3着ならサンライズソアが候補になるくらいだと思うよ」(関西記者)


ちなみに関東馬は一頭のみ。昨年の覇者ノンコノユメが連覇を目指す。


「フェブラリーS後は4戦して一度も馬券圏内に入っていませんが、ピークが過ぎたわけではありません。2走前のJBCクラシックでも、離れた後方から一気に追い上げ4着まで来ましたからね。昨年の今頃はフェブラリーSだけでなく根岸Sも勝ったように東京は得意な馬。結構先行馬が多いので、前が速くなれば、昨年に続きこの馬の大逆転劇があるかもしれませんよ」(専門誌記者)


こうして有力馬を見ていくと、藤田菜七子騎手による女性騎手初のGⅠ制覇は簡単ではない。


実績からゴールドドリーム優勢に思えるが、それでも競馬界全体の盛り上がりを考えると、コパノキッキングと菜七子騎手に勝ってほしいというのが、我々のような競馬の仕事に就いている者の本音かも?

(栗東在住ライター:鷲崎)

栗東在住ライター:鷲崎

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