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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2019年06月30日(日)更新

【七夕賞】お宝レース!?

夏の福島伝統の重賞である七夕賞。


梅雨時の割に良馬場が多いレースだが、ローカルのハンデ重賞らしく大波乱も多く、4年前は3連単が100万馬券、昨年は256万と、ここ4年で100万以上の配当が2度出ている。果たして、今年も大波乱となるのか。

「今年も、絶対的な馬がおらず穴の雰囲気はありますね。一応、有力と見られている関東馬は、まずロシュフォール。ここまで7戦して4勝。初めての重賞挑戦となった新潟大賞典でも、勝ち馬メールドグラースから0.1秒差の3着に来ています。キャリアから伸びしろも他馬より大きく、ここで初重賞制覇もあります。ただ近6走は全て上り最速で32~33秒台の脚を使っています。福島でそんな上り勝負になることは考えにくく、適性面で疑問があります。
その新潟大賞典で2着したのがミッキースワロー。セントライト記念勝ちもあって実績は上ですが、稍重馬場だったエプソムCで崩れたように、馬場が渋るとダメなタイプ。最近は梅雨らしく雨が多いので、天気が気になるところです。
勢いならクレッシェントラヴでしょう。前走の福島民報杯は、七夕賞と同じコース。格上げ初戦にもかかわらず、3コーナから捲って2着に入ったレースから、コース適性は高いでしょう。重馬場は1戦1勝で、血統から馬場が悪くなっても大丈夫です。
他では、善戦マンのソールインパクト。2歳時から重賞で上位に来ていますが、7歳になっても前走の目黒記念で2着と元気です。しかも重賞勝ち自体は無いので、ハンデが重くならないのもプラス材料。福島記念は2年前に出走し3着に来ています。頭は難しいですが、2、3着なら計算はできます。
能力、勢い、上積みからロシュフォールを推したいところですが、果たしてコースが合うか。人気にもなるでしょうし、レース傾向を考えるとソールインパクトがいいかもしれません」(競馬専門誌記者)


関西勢は、質量ともに豊富だ。


「関西馬は、どれが本命か難しいね。実績ではストロングタイタン。鳴尾記念を勝っているし、ローカルで4勝とコースも合う。久々でも仕上がりは悪くない。問題は気性かな。中山金杯は、外から被せられて競馬をやめてしまった。スムーズな競馬ができればいいのだが。
似たイメージはブラックスピネル。マイペースで行ければ、前走の鳴尾記念2着のように粘る脚はある。ただ今回は登録段階で、ロードヴァンドール、マルターズアポジーら逃げ馬がいるので、楽ではない。
そのロードヴァンドールも、前走の天皇賞は先手を取れず、リズムに乗れないまま終わった。3000mにしては厳しいペースで逃げた阪神大賞典でも3着に粘ったように、少々厳しくても逃げたほうがいい。本来は2000mくらいのほうがいいので、ここは見直せる一戦だ。
近走不振のウインテンダネスも、そろそろ狙い頃の一戦。連覇を狙った目黒記念は、久々のせいか行きっぷりが悪かった。これを叩いて良くなっているし、意外にも福島は2戦2勝だからね。
4走前に、いきなり初芝で1600万を勝ったカフェブリッツは、その後長距離戦で好走した反動か、前走は疲れが見えた。そこから間隔を開けて調子は上がっている。1600万を勝った時は1800mだから、今回の距離はいいだろう。
ここ2戦不調のタニノフランケルだが、その前は中山金杯3着、小倉大賞典2着とGⅢなら足りる。ローカル開催のほうがいい馬なので、このあたりで巻き返しは可能だ。
こうして見ると、有力馬は多数おり、どこからでも馬券は入れる。ならば、なるべく人気薄から入ったほうがいいかもね」(関西記者)


馬券的に妙味がある馬は関西に多いようである。


過去7回のうち、6回は二桁人気の馬が馬券に絡んでいる七夕賞。予想は穴志向をベースにしたい。

(栗東在住ライター:鷲崎)

栗東在住ライター:鷲崎

WASHIZAKI

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