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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2014年03月07日(金)更新

いよいよ本気が見られるか。トゥザワールド

 クラシックへの登竜門と言われるラジオNIKKEI杯2歳Sで1、2着したワンアンドオンリー、アズマシャトルが弥生賞から始動。本来なら、この2頭が中心視されてもいいところなのだが、今年はトゥザワールドに人気が集まっている。

 母はGⅠ馬トゥザヴィクトリーで、兄は多くの重賞を勝っているトゥザグローリー。この血統の後押しがある上に、現在3連勝中とあれば、注目されるのは当然。しかし重賞レースにも出走していない馬を、ここまで大きく扱って大丈夫なのか。

「血統に、厩舎(池江)を見れば、サトノアラジンのように人気先行のイメージを持つ人もいるだろう。でも、この馬はサトノアラジンとは違い、正真正銘のクラシック候補だよ。

 重賞は走っていないけど、ここまでのレースは他の重賞レースに全くヒケを取っていないからね。2走前の黄菊賞はレコードタイムだし、そのときの4着は後に京成杯を2着し、今回も上位人気が予想されるキングズオブザサンだからね。そして前走は、メンバーこそ平凡だったが、速い時計で快勝。しかもゴール前は抑えるほどの余裕だよ。レース後も、陣営が『ケイコ代わりのようなレースだった』というくらいの楽勝で全く疲れが無く、ピンピンしていた。

 ただでさえ楽なレースばかりなのに、中間に放牧も入れたので馬は心身ともにフレッシュな状態をキープし、本当にいい感じでレースを迎えている。今回も『フツーにまわってくれば勝てる』くらいの自信で、また力を出し切らないでレースが終わってしまうかもしれない。

 でも相手は一気に強化されるから、さすがにそこまで楽な競馬にはならないだろう。いよいよ本気のトゥザワールドが見られるか楽しみだよ」(栗東専門紙記者)

 こんな話を聞くと、トゥザワールド断然のイメージがより強くなってくる。トライアルという部分を割り引いても、馬券になる確率は相当高いと見ていいのではないか。

 ここは相手探しだと思うが、気になるのが、やたらにやる気の高いのアデイインザライフ。500万の身で出走してくるのだから、単純に3着以内に入ればいいという時期でもないだろう。

「500万の馬だから、最低2着には入って賞金を稼ぎたいだろうね。問題は、前走とは違い、勝ちに行く競馬を示唆していること。そもそもスタートが良くないので、ここで失敗すると、無理に脚を使って最後は失速という可能性もある。この馬を買うのは、ギャンブル度が高いね」(記者)

 と、アデイインザライフは、期待と不安が交錯しているイメージ。

 やる気ではアデイインザライフでも、冷静に見れば「トゥザワールドが断然」というのが弥生賞の現実だろう。

(栗東在住ライター:鷲崎)


栗東在住ライター:鷲崎

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