協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 競馬ウィキリークス
  4. 牝馬の流れをサートゥルナーリアが断ち切るか!?

競馬コラム

競馬ウィキリークス

2020年06月21日(日)更新

牝馬の流れをサートゥルナーリアが断ち切るか!?



古馬GⅠ戦線に異変が起きている。

5つある春の古馬牡牝混合GⅠのうち、高松宮記念(1着モズスーパーフレア、2着グランアレグリア、※牡馬のクリノガウディーが1位入線も降着)、大阪杯(1着ラッキーライラック、2着クロノジェネシス)、安田記念(1着グランアレグリア、2着アーモンドアイ)と、3つのレースで牝馬がワンツーを決めている。
牡馬同士で決まった2つのGⅠは、フェブラリーステークスは牝馬の出走がゼロ、天皇賞・春は牝馬の出走が2勝クラスのメロディーレーン一頭だから、牡馬が独占は当たり前。

この流れを考えると、宝塚記念も牝馬がワンツーを独占してしまうのではないか。
大阪杯のワンツーが出走してきたのだから、その可能性は十分にある。宝塚記念も最近の傾向通りの結果となるのか? 

「宝塚記念は、大阪杯と同じ阪神コースで、同じ内回り、距離も2000mと2200mで1Fしか違わない。だから大阪杯のワンツーが、そのまま同じって可能性もあるよね。そのワンツー2頭だが、ともに順調に来ているよ。
ラッキーライラックは、大阪杯の時よりも調教時計が速いし、勝った前走以上と言ってもいいくらい。エリザベス女王杯を勝って以降は、ハイレベルなレースで連を外しておらず、以前に比べ信頼性は抜群に上がっている。
クロノジェネシスは大阪杯でラッキーライラックにクビ差負けしたが、陣営が『前走は枠と展開の差』と話していたように、力負けしたわけではない。相変わらず調教の動きもいいようだし、ラッキーライラック逆転もある」(関西記者、以降関西馬は同)

どうやら牝馬2強は、好走した前走の状態をキープしている。となると大阪杯の再現もあるかも。

だが宝塚記念のメンバーは、大阪杯と比べても牡馬勢の顔ぶれは上。そう簡単に牝馬の独占を許すメンバーではない。その代表格がサートゥルナーリアだ。
「ダービー、天皇賞・秋の崩れ方から左回り苦手説もあったが、前走の金鯱賞の楽勝ぶりを見る限り、回りの不安は関係なし。そうなると精神的に不安のある馬だけに、入場人員が多くファンの熱狂ぶりが高い東京は合わないのかもね。となれば無観客の現状は、この馬にとってはプラスだ。
超豪華メンバーの有馬記念で2着し、神戸新聞杯は持ったまま32秒台前半をマーク、金鯱賞も稽古のような内容で楽勝と、昨秋以降は更にパワーアップしている。
兄のエピファネイアが古馬になってますます強くなったことを考えると、サートゥルナーリアもこれからが旬かも。調教の動きも抜群で、最後の1Fは持ったままで11秒前半! 牝馬2強を倒せるのは、やはりこの馬だろうね」

牡馬では予想通りサートゥルナーリアが一番手に挙がるようだ。

GⅠ馬が10頭出る豪華な宝塚記念。他の出走予定馬のポイントも聞いておきたい。

キセキは武豊騎手に乗り替わって、前走は珍しくスタートを決めてくれが、引っかかってしまった。2200mになる今回は折り合いの不安も軽減されるし、出遅れがなければ巻き返せる。
ワグネリアンも大阪杯を叩いて動きが良くなっている。2頭ともに、馬券圏内に入っても不思議ない」

関東でも、GⅠ馬が虎視眈々と宝塚記念を狙っている。



ブラストワンピースは、2年連続大阪杯で着外。ただ、勝つか馬券圏外というタイプなので、いつ巻き返しても不思議ありません。
追い切りは、川田騎手が美浦に乗りに来て、かなり意欲的なもの。併せた相手を交わすと、更に前の馬を追いかけ、1コーナー近くまでしっかり追うハードな内容でした。デキは前走以上と見ていいでしょう。
これに比べると、グローリーヴェイズはそこまで目立ちませんでしたが、レーン騎手が2週にわたって追い切りに乗っており、意欲は感じられます。ただ今年初戦で、強豪相手の2200mという舞台は微妙な感じはします」(競馬専門誌記者)

関東馬ではブラストワンピースのほうに妙味はあるようだが、大阪杯2連敗から阪神の中距離に不安を感じてしまう。

どうやら宝塚記念は、ラッキーライラック、クロノジェネシスの牝馬2強対牡馬最強サートゥルナーリアという図式となりそうだ。

牝馬優勢の流れを、サートゥルナーリアが変えることができるか。宝塚記念は、下半期の競馬の行方も左右する重要なレースとなるだろう。

栗東在住ライター:鷲崎

WASHIZAKI

熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line