【出走予定馬＆想定オッズ】クラシックに直結する重要な一戦！注目すべきは意外にも”短距離志向”！？
重賞トレンドジャッジ １２月３日（日）更新

「夏は牝馬を狙え！　」という格言があるが、関屋記念の過去10年の勝ち馬を見ると、牝馬で勝ったのは２頭のみ。それでもデータ解析班は、牝馬が狙いだという。

「今年は、高松宮記念（モズスーパーフレア）、大阪杯（ラッキーライラック）、安田記念（グランアレグリア）、宝塚記念（クロノジェネシス）と、牡馬混合のＧⅠで牝馬の勝利が目立ったように、牝馬優勢のレースが目立ちました。
関屋記念はＧⅢですが、夏に強い牝馬の格言もあり、ここも牝馬の評価を上げたほうがいいかと思います。そもそも最近の関屋記念は、２年前がプリモシーン、ワントゥワン、エイシンティンクルと牝馬が上位独占。昨年は勝ったミッキーグローリーこそ牡馬ですが、２、３、５着が牝馬。しかも、それぞれの人気が６、８、５番人気です。勢いと季節を考えれば、牝馬を狙ったほうがいいと思います。
牝馬の有力は２頭。まずはアンドラステ。
初重賞挑戦となったエプソムカップは４着でしたが、当時は内有利な馬場。上位３頭は内目を通ってきたのに、アンドラステは外から差しての４着で、着順以上の評価をしていいと思います。４歳馬ですが、キャリアは７戦（４勝）で、まだまだ伸びしろも見込め、前走以上の結果を求めていいと思います。
もう一頭はプリモシーン。
こちらは２年前の関屋記念の勝ち馬ですから、コース適性があります。１週前はステルヴィオと併せ優勢の動きだったと聞いていますので、状態もいいですね」

牝馬優勢の流れからアンドラステ、プリモシーンは評価を上げたいが、データからはもう一つ、中京記念組もマークが必要のようだ。

「過去馬券になった（３着以内）馬の前走を見ると、ほとんどの年で中京記念から転戦してきた馬が来ています。
中京記念、関屋記念ともにサマーマイルシリーズに入っているレースですから、それを狙って勝負の馬も多いのだと思われます。ということで、今年も中京記念組は押さえなければなりません。１週前段階で、中京記念から転戦の上位組は、１着のメイケイダイハード、３着のエントシャイデン、５着のミッキーブリランテが予定しています」（データ班）

これらは全て関西馬。他の有力馬も含め、お薦めを関西馬担当記者にいただきたい。

「勝ち馬メイケイダイハードは、前走の直前（木曜日）の坂路で一番時計。調子、53キロのハンデ、展開と全てが嵌った感じもあるので、連勝はどうだろう？　
むしろ５着に負けたミッキーブリランテが面白い。
中京記念は抜群の手応えで早め進出。おかげで先行馬が潰れ、差し・追い込み系の馬が上位を独占する形をつくってしまった。それでも自身、４角先行勢では最先着しての５着だから内容は濃いね。２走前は追い込んで３着に来ているので、脚を溜められれば、新潟でも弾けると思うよ。
それから中京記念組を狙うなら、トロワゼトワルも忘れてはならない。
17着と大敗したが、あれは馬場が合わなかった。ヴィクトリアマイルでは見せ場をつくっての４着と速い時計の出る馬場では強いので、新潟は合うと思うよ。
中京記念組以外では、１週前に坂路51.7秒－11.7秒の好時計を出したグルーヴィット。
京王杯スプリングカップでも３着に入りだいぶ復調してきたから、ここも上位に入ってくるんじゃないかな。
問題はクリノガウディー。
ＧⅠで１位入線（高松宮記念、４着降着）するほどの馬だからＧⅢは勝てるはずだが前走も12着、３走前は７着とＧⅢでも簡単に負けてしまう脆さがあるので、なかなか狙いづらい。ここも軸にするのは怖い」

関西記者からは３頭の有力候補が挙がった。最後に関東馬も聞いておこう。

「関屋記念と同コースの谷川岳ステークスを勝ったアストラエンブレムは、１週前の坂路で50.8秒。仕上がりは良好です。ただ今回は相手が強い感じもしますが。
菊沢厩舎に移籍し距離を延ばしてから３、５、２着と安定しているミラアイトーンも、展開に恵まれれれば上位はあるかもしれません」（競馬専門誌記者）

関東馬のほうは２頭名が挙がったが、どちらも恵まれればといったイメージだ。

どうやらデータ通り、関屋記念は牝馬対中京記念組の様相。となると、２つの条件を併せ持つトロワゼトワルが一番優勢にも思える。前走大敗で人気が落ちればマークも薄くなる。ヴィクトリアマイルの４着だけ走れば、ＧⅢのここは馬券圏内も見えてくる。