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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2020年09月21日(月)更新

神戸新聞杯、キーワードは「2頭出し」



春の牡馬二冠馬コントレイルが、神戸新聞杯から始動する。目標はもちろん三冠がかかる次の菊花賞となると、トライアルの神戸新聞杯は軽視しても良いだろうか?

「当然、ここで100%に仕上げることは無いと思いますが、だからと言って負ける可能性は低いでしょう。
というのも、過去10年、神戸新聞杯に出たダービー馬は5頭いるのですが、4頭が勝利し、負けたのは2着のエイシンフラッシュのみです。そのエイシンフラッシュを破ったのは、ダービー2着のローズキングダム。そして神戸新聞杯にダービー馬が出ていないときは、ダービー2着のサトノダイヤモンドやエピファネイアが勝っているように、ダービー連対馬は神戸新聞杯も強いんです。
コントレイルの場合は無敗ですから、成績に傷をつけたくないという気持ちも強いでしょうし、ここで負けるシーンは描きにくいですね」(データ解析班)

過去10年の3連単の配当を見ても、10万超えの波乱は一度も無し。万馬券に届かないことが5回もあり、昨年に至ってはたったの700円! 情報からもコントレイルは、仕上がり面に不安はなく、馬体も成長しているという話。データ、情報両面から、コントレイルを外して穴馬券を狙うことは極めて危険なようだ。

どうやら妙味は2、3着争い。こちらは非常に難しそうだ。

「実績から、ダービー3着のヴェルトライゼンデが挙がる。
半兄は、秋になって大変身し、菊花賞を制したワールドプレミア。となると、ヴェルトライゼンデの秋も楽しみなのだが、中間に熱発があって予定していたセントライト記念を回避。すぐに回復して1週前の追い切り時計も良かったのだが、菊花賞前に無理はしないだろう」(関西担当記者。以降コメントは同じ)

ヴェルトライゼンデは少し評価を落としたほうがいいかもしれない。それならダービー5着のディープボンドが浮上するのか。

「こちらは神戸新聞杯から動ける態勢にある。厩舎は違うけど、馬主はコントレイルと同じ。コントレイルとのワンツーがあっても不思議ない」

コントレイルと同じといえば、パンサラッサは厩舎がコントレイルと同じ矢作厩舎。矢作厩舎のワンツーもあり得るのか。

「ラジオNIKKEI賞は好位から伸びて2着だが、2走前は見事な逃げ切り。神戸新聞杯は、みんなコントレイルを見て走るし、コントレイル自身は同厩のパンサラッサを潰しに行くわけがなく、仕掛けも遅らせる可能性がある。マイペースの単騎逃げで、そのまま上位粘り込みも考えられる」

同陣営のワンツーなら、こちらのほうがありそうな雰囲気である。

ただディープボンド、パンサラッサはともに菊花賞出走できる賞金は持っている。トライアルとなると、勝負を賭けるのは賞金の足りない馬(主に2勝クラス以下)である。こちらにも楽しみな馬が存在する。

「まずはディープキング
ラジオNIKKEI賞は3着だったが、コース、馬場ともに合わず能力だけで上位に食い込んできた。パンサラッサに2度負けているが、こちらはキャリア4戦で伸びしろは大きく、秋になって逆転がってもいい。期待のディープインパクト産駒で、大変身は見込めるよ。
変身といえば、アイアンバローズも不気味。
1週前のCWでは一番時計をマーク。春の青葉賞では大敗したが、同時とは馬が違っている可能性がある。セレクトセールで1億を超えた良血馬だし、成長の余地は十分にある。
アイアンバローズと同じ角居厩舎からはファルコニアも出走。
こちらはスプリングステークス4着、京都新聞杯3着と、既に重賞で上位に来ている。3歳の秋に急成長したトーセンカンビーナの全弟だから、この馬も成長を見込んでいい。あと一歩で春のクラシックに出走できなかった分、秋に賭ける気持ちは大きいだろうね。
角居調教師は、来年の2月で引退するので、菊花賞は最後。現状では賞金的に出走決定と言える馬がいないので、アイアンバローズとファルコニアは大勝負だと思う」

コントレイルで決まった観の強い神戸新聞杯だが、2、3着争いは混戦。コントレイルと2頭出しになる矢作厩舎はパンサラッサとの親子丼もありそうだが、2頭出しなら角居厩舎のアイアンバローズ、ファルコニアもマークしておきたい。

栗東在住ライター:鷲崎

WASHIZAKI

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