春のGⅠ戦線に繋がる古馬中距離のGⅡ京都記念。
過去8年の勝ち馬のうち5頭が、京都記念を勝った同年にGⅠを制しており、昨年の勝ち馬クロノジェネシスも宝塚記念、有馬記念と2つのGⅠを勝っている。
後にGⅠを勝つような実力馬が活躍していることもあり、全体的に人気馬が強く、過去10年の3着以内(30頭)は、1~3番人気の馬が19頭入線。つまり上位人気馬の約3分の2が、馬券圏内に来ていることになる。実際、過去10年で3連単10万超えは一度も出ておらず、4桁配当が2回、1万円台が4回と堅めの配当が多い。
ただ今年は距離こそ同じ2200mだが、京都外回り→阪神内回り、8週連続開催の7週目→開幕週と、舞台は大きく変わり、例年と違い波乱の可能性もある。そのあたりも考慮に入れ、有力馬を見ていきたい。
まずは関西担当から有力馬を挙げていただこう。
「今年の京都記念は阪神コースに変わるけど、実績からラヴズオンリーユーが挙がるよね。
GⅠ馬(2019年オークス勝ち馬)だし、2走前には今年の京都記念と同じ阪神2200mのエリザベス女王杯で3着と、このコースで結果も出している。有馬記念は大敗したけど、馬場の悪い内を走らされたので気にすることはないしね。
体質の強くない馬だけど、秋以降は大きな休みを入れず順調に使えていることから、体調はいいはず。今年は勝ち星こそ少ないものの東海ステークス、根岸ステークスと重賞連勝した川田騎手に乗り替わるのもプラスに働くんじゃないかな。
頭は微妙も2、3着狙いならステイフーリッシュ。
GⅡ以下のレースは約半分の確率で馬券圏内に来ているし、京都記念も2年連続出走して2、3着と好走している。阪神コースは勝っていないけど、どこのコースでも上位に来ていることから、決して阪神が駄目というタイプではない。前で競馬ができるので、開幕週の馬場もいいだろう」(関西担当記者)
オークス馬ラヴズオンリーユーが挙がったが、ダービー馬のワグネリアンはどうなのだろう?
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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