宝塚記念が終わるとローカル開催がメインとなり、夏競馬は本番を迎える。福島では、ラジオNIKKEI賞。小回りのハンデ戦らしく波乱が多く、別定戦のラジオたんぱ賞時代を含めても、2000年以降の21回で1番人気はたったの4勝。8番人気が同じく4勝しているのだから、波乱の歴史は当然である。今年の出走予定メンバーを見ても、多くの馬に勝利のチャンスがあるように思える。果たして各担当班は、どんな馬を推薦してくれるのか。
「能力比較が難しく見えるけど、それぞれの過去のレースを見比べると、ノースブリッジ、ボーデンで上じゃないでしょうか。ノースブリッジで注目は、2戦目の葉牡丹賞。相手に恵まれた面もありますが、逃げて最速上りをマークし、2着に4馬身、3着に6馬身以上の差をつける楽勝。雨が降っていた中山の稍重馬場で、2000m2分2秒2の時計は速いです。このレースでクラシック候補にも挙がりましたが、爪の不安で休養。久々の青葉賞はようやく間に合った状態で、13着大敗は仕方ありません。クラシックも終わって、ゆっくり作り直せた今回は、前走とはデキが違うはず。小回りの1800mも、この馬の先行力を生かせる舞台です。
ボーデンは、デビュー戦こそ2着に敗れましたが、3着アサマノイタズラがスプリングSで2着に来たように、ハイレベルな一戦でした。そして圧巻は2戦目。好位から抜け出すと、2着に6馬身差の大勝。勝ちタイム1.45.2秒(東京芝1800m)も速いし、最後の3Fが11秒6-11秒7-11秒8と大きく減速していないことも評価できます。スプリングSは馬場の悪い内に入っての3着で、負けて強しの一戦。その後無理せずクラシックを諦め、このレースに照準を合わせたことも評価できます。1勝クラスの馬なので出走は微妙ですが、出られれば強く推したいです」(レース解析班)
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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