七夕賞は、ハンデ戦という条件に梅雨時期が重なり、昭和の時代から荒れる重賞の代表格でもある。
過去10年に限定してみても、3連単100万超えが2回。その2回を含め10万超は7回。10万に届かない3回のうち2回は8万円台、9万円台だから、堅い馬券を買うのがばかばかしくなる。
この間、1番人気は2勝のみ。最も馬券に絡んだのは、複勝率が50.0%ある7番人気、さらに、馬券に絡んだ30頭中8頭が二桁人気というのだから、波乱も当然だ。果たして今年も波乱の結果となるのか?
「データ的には荒れていますが、出走予定メンバーを見ると、上位人気になりそうなヴァンケドミンゴ、クレッシェンドラヴで堅そうな気もするんですけどね…。
ヴァンケドミンゴは、福島で6戦4勝、2着1回、3着1回と全て3着以内。しかも福島記念2着、昨年の七夕賞3着と重賞実績もあります。
クレッシェンドラヴも七夕賞は2年連続出走し、一昨年が2着で、昨年は優勝。七夕賞も勝つなど、福島は5戦して全て連対を果たしています。また鞍上予定の内田博騎手は七夕賞に強く、過去10年で9戦4勝、2着1回、3着1回。その中にはアスカクリチャン14番人気1着、オリオンザジャパン11番人気3着と人気薄の馬も上位に持ってきています。クレッシェンドラヴでは2年連続連対しており、信頼できると思います」
情報班も、2頭ともに推しだ。
「ここまで福島適性が高いと、陣営も当然福島に照準を合わせてくるから、仕上がりも近走以上と考えたほうがいい。クレッシェンドラヴは、水曜日の美浦ウッドで一番時計を出したように、ヤル気は十分。よほどハンデが重くならなければ、上位進出は濃厚だと思う」(情報担当記者)
2頭ともに近走成績は良くないが、得意の福島に照準を合わせ、調子を上げてくるという見立て。近走成績から人気が落ちていれば買いたくなるのだが…。
小回りで、直線の短い福島コースを考えると、先行馬も怖いところだ。
≫ 続きはログイン内で
栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!