NHKマイルCはミッキーアイルに人気が集まりそうだが、これに拍車をかけているのがメンバー構成だ。
「能力が一枚上のミッキーアイルを楽に行かせたら、それで競馬は終わってしまう。いかにペースを乱すかが波乱を起こすカギになるのだが、肝心の行く馬がいない。一番プレッシャーかける存在だったウインフルブルームがダービーに行ってしまったので、ミッキーアイルには更に有利になった。
間隔をあけているおかげで以前よりも馬体はいいし、稽古の動きも文句なし。かなり堅い本命じゃないかな」(雑誌記者)
東京コースで危ないイメージもあったのだが、これではアーリントンC同様一人旅の公算が高く、逃げ切る可能性は高いのではないか。
ただし、2着争いのほうは混戦だ。スプリングS勝ち馬のロサギガンティアや、朝日杯2着で前哨戦のニュージーランドTを勝ったショウナンアチーヴ、瞬発力なら1、2の良血サトノルパン、毎日杯ハナ差2着のエイシンブルズアイ、唯一ミッキーアイルを破っているアトム、重賞2勝のホウライアキコなどなど、どれも狙えそうな実績を持つ馬ばかりである。
「まずマイルになって良さそうなのがエイシンブルズアイだ。前走は最後に捕まったが、1F長かったような気がする。マイルでは新馬、500万戦を抑えたまま楽勝しているし、いい位置で競馬ができるのもいい」
「スプリングSを勝っているが、実際は東京のほうがいいのがロサギガンティア。出世レースの東京芝1800mの500万戦では、前が開かなく苦しんだが、ようやく開いたかと思ったら瞬時に突き抜けた。あの瞬発力は東京でこそ大きな武器になる」
東西からは、この2頭を特に有力に挙げる人が多いようだ。
逆に苦戦を予想させるのが、この2頭。
「ミッキーアイルを破っているアトムだけど、あれはミッキーアイルが本気を出していないからね。休養明けでもそれなりに稽古は動いているが、この馬は前から調教駆けするので、大きく変わった感はない。ディープ産駒にしてはフォームが小さく、東京でいいというイメージは無い」
「ホウライアキコは桜花賞4着で、しかも前走差して上位に来たので人気が上がりそうだが、さすがに牡馬相手は厳しいだろう。入れこみが激しいので、長距離輸送の影響も考えねばならない」
ミッキーアイルが頭なら、2着は絞らないと儲からない。その候補としては、西はエイシンブルズアイ、東はロサギガンティアが候補だ。
(美浦ライター:高木)
栗東在住ライター:鷲崎
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