今年の菊花賞は、1979年以来42年ぶりの阪神開催で行われる。
ちなみに、その年は1着ハシハーミット、2着ハシクランツと同馬主、同厩舎のワンツーで話題となったが、勝ち馬は5番人気、2着は11番人気で波乱にもなっている。
この年は、皐月賞馬ビンゴガルーこそ出走(1番人気3着)したが、ダービー馬カツラノハイセイコは不在。今年は、ダービー馬(シャフリヤール)だけでなく、皐月賞馬(エフフォーリア)も不在となれば、1979年同様、波乱の匂いがプンプンする。
「過去10年の菊花賞で1番人気は6勝ですから、それほど大きく荒れるイメージは無いですね。ただ2着0回、3着2回なので、『買うなら頭』と強気に行ったほうがいいかもしれません。
なお、2番人気は0勝、2着3回、3着0回と、頭が無いだけにイマイチ。3番人気は2勝、2着0回、3着2回で、2番人気よりはマシ。
それ以下の人気では、5番人気が連対率30%、複勝率40%、7番人気が複勝率30%と、信頼度は2、3番人気と大きな差は無いので、1番人気以外は、中位人気あたりが狙い目になりそうです。
もし1番人気がとんだ場合は、2、3番人気も信頼度が高くないので、大荒れの可能性は高くなります」(データ解析班)
1番人気がとべば、波乱傾向は一気に強くなる。
ならば、1番人気候補のステラヴェローチェをしっかりチェックせねばなるまい。
春の2冠は、皐月賞3着、ダービー3着と安定。神戸新聞杯も勝利し、実績的には最も信頼できる馬である。
「高速決着でスピード勝負の朝日杯フューチュリティステークスで2着、タフな馬場だった皐月賞で3着、切れ味勝負のダービーで3着と、性格の違うGⅠで常に上位に来ているのだから、この馬の能力とセンスの高さは信頼性が高い。
極悪馬場の神戸新聞杯を勝ったことで反動は気になったが、2週前から時計を出せたところを見ると、そんなに気にする必要は無いんじゃないかな。バゴ産駒なので、当然長距離は大丈夫。皐月賞馬、ダービー馬が不在なら、この馬に順番がまわってくる」(情報担当記者)
ただ、その距離に不安を持つ者もいる。
≫ 続きはログイン内で
栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!