牝馬中長距離のトップであるクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーが海外遠征、昨年の3冠牝馬デアリングタクトが休養中で、エリザベス女王杯にその名は無し。
GⅠ馬の出走も2頭と少々寂しいが、その分、馬券的妙味は他のGⅠより高く、馬券派には楽しみな一戦だろう。
中心視されているのはレイパパレだ。
昨年の秋華賞は抽選で除外となり、同日の大原ステークスにまわると、2着馬を子供扱いしての逃げ切り。直後に行われた秋華賞と比べても時計的な価値は見劣らず、「もしレイパパレが秋華賞に出ていたら、デアリングタクトの3冠は無かったかも?」、そんなも聞こえてくるほどインパクトがあった。
この見方は、あながち間違っていなかった。春の大阪杯で、前年の牡馬3冠コントレイル、GⅠ4勝のグランアレグリアを問題にせず、4馬身差の楽勝。これで無敗の6連勝とした。
しかし、宝塚記念で3着と初めて黒星がつくと、オールカマーも4着と連敗。果たして、エリザベス女王杯は大丈夫なのだろうか。
「宝塚記念は、タフな競馬になった大阪杯の後だから、反動もあったという見方が多い。ただ、オールカマーはいくら叩き台と言っても4着は負けすぎ。なにせデビューから大阪杯まで無敗だった馬だから、宝塚記念で負け癖がついたとしたら嫌だね。
さらに不安なのは距離。2000mまでは全勝だが、2200mで連敗。かかるところのある馬だから、距離延長でプラスは無い。全兄のシャイニングレイも2歳時に2000mのホープフルステークスを勝ったけど、折り合い難で古馬になると距離短縮し、1200mのCBC賞を勝っている。
レイパパレも、この秋はマイル路線かと思いきや、再度2200m戦。上位人気は間違いないだけに、軸にはしたくないなあ…」(情報担当記者)
ただ、こんな見方もある。
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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