7年前に重賞(まずはGⅡ)に格上げされたホープフルSだが、勝ち馬シャイニングレイ、ハートレーが故障してクラシックを断念。タフな冬の中山芝コースの最終週に、中距離の2歳重賞を行うことによる反動が故障に繋がっているという説もあり、一部では「ホープレスS」と揶揄されることもあった。
しかし重賞格上げ3年目の勝ち馬レイデオロが後にダービーを制覇。するとGⅠ格上げ後に、サートゥルナーリアが皐月賞、コントレイルが3冠制覇と、勝ち馬がクラシックで活躍。ホープフルSもGⅠらしい風格がついてきたようだ。
今年も来年のクラシックを意識させる馬がズラリと並んでいる。その代表格がコマンドラインだ。
「コマンドラインは、期待の良血馬が並ぶノーザンF生産馬の中でも評判が抜きん出ていたからね。国枝厩舎に入厩が決まった時も、所属理由が『国枝先生にダービーを勝ってほしいから』って言われていたくらいだから、正真正銘の期待馬だよ。その期待に応え、新馬、重賞と2連勝。ここも勝って、クラシックに王手と行きたいところだ」(情報担当記者)
ノーザンFの大評判馬、そして重賞を含む2連勝で、人気は一枚抜けた感じ。その通り、堅い本命と信頼していいのか?
「ホープフルSは1番人気が断然強いレース。重賞に格上げされて7年経ちますが、この間に1番人気は5勝、2着1回で、勝率71.4%、連対率85.7%とずば抜けています。GⅠ昇格後は負けなしの4連勝ですからね。
またホープフルSは、ノーザンFとの関連が深いサンデーR、キャロットFの馬が強いんですよ。コマンドラインが所属するサンデーRは、5頭出走で2勝、2着1回、3着1回で、勝率40%、連対率60%、複勝率80%ですから、ほとんどが馬券に絡んでいます。
騎乗するルメール騎手も、6戦1勝と勝率は低いですが、2着2回、3着2回で複勝率83.3%。頭はともかく、馬券圏外は考えにくいですね」(データ班)
データ面でも買える材料ばかり。コマンドラインは堅い本命と見て良さそうだ。と思ったら、異議を唱える者もいる。
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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