京都競馬場の改装工事に伴い、昨年に引き続き今年も阪神芝2000mで行われる秋華賞。
レースの傾向に大きな差はあるのだろうか。
「過去10年(データは、以降も過去10年が対象)の秋華賞で1番人気は4勝、2着1回で、勝率40%、連対率50%と上々の成績。
しかし、阪神で行われた昨年は、1番人気のソダシが着外に敗れています。もっとも、上位3頭は2~4番人気の馬。たった1回で判断はできませんが、阪神だから人気馬が過剰にブッ飛ぶようようなことは無いと思います」(データ班)
となれば、上位人気候補から見て行ったほうが良さそうである。トップで触れるべきは、三冠がかかるスターズオンアースだ。
「桜花賞はイチかバチか狭いところを突っ込んでの勝利だから、勝つには勝ったが能力的に世代一番とは言い難いところがあった。しかし、オークスは大外枠を引き、レースも外を回るロスがありながら堂々差し切り文句ない勝利。これで名実ともに世代ナンバーワンになったね。
これで何もなければ、秋華賞はスターズオンアースを頭に買えば堅いと言えたのだが、レース後に骨折が判明。
でも、症状は軽く、早い段階で秋華賞は出られるという話だったから心配はないね。2週前追い切りはあまり良くなかったと陣営も話していたけど、1週前は動きも良くなって、調教をつけたルメール騎手も好評価していた。これなら大丈夫だろう」(情報担当記者)
データ班は、ローテーションが安心材料と話す。
「現在秋華賞は4年連続で、オークスからの直行組が勝っています。
そのオークスからの直行組ですが、オークス3着以内は4頭いて、全勝。4、5着はサンプルが無しで、6着以下は11頭で全て馬券圏外。
このデータから、オークス1着スターズオンアース、オークス3着ナミュールは有力です。5着プレサージュリフトの判断は迷いますが、9着エリカヴィータは当該データだと厳しいです」
最近のGⅠは直行がトレンドだが、秋華賞もオークスからの直行組は好成績、しかも上位馬は秋華賞を勝っており、スターズオンアースには心強いデータ。やはりスターズオンアースは、故障明けでも軽い扱いはできないようだ。
オークス上位馬の直行がプラスとなれば、オークス3着のナミュールも有力となる。
「阪神ジュベナイルフィリーズに続き桜花賞でも人気を裏切ったことで、GⅠで弱いタイプと見ていたけど、オークス3着で再評価。
距離不安が囁かれる中、2400mで持ったのは収穫ですね。とはいえ2400mがベストと思えず、2000mに距離短縮する今回は、前走以上に良いでしょう。あとは内回りがどうか。短い直線を意識して、あまり早めに仕掛けると、末脚が鈍る可能性もあります」(レース解析班)
久々で仕上がりはどうなのか。
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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