三冠最後の菊花賞。その出走予定メンバーの中には、皐月賞、日本ダービーの勝ち馬はおろか、2着馬の姿もない。
春の二冠で5着以内に入った馬の中から菊花賞に歩を進めてきたのは、皐月賞5着、ダービー3着のアスクビクターモア、ダービー5着のプラダリアのみ。
しかも、アスクビクターモアは、セントライト記念で重賞出走経験の無いガイアフォースに敗れて2着、プラダリアに至っては神戸新聞杯で8着とダービーよりも着順を下げる始末。これはもう、波乱の雰囲気しか感じないのだが。
「菊花賞は最近10年(以降もデータは、主に過去10年が対象)、1番人気が5勝、3着2回で、勝率50%、複勝率70%ですから悪くないですね。
ただ、例年京都で行われている菊花賞ですが、京都競馬場の改装工事のため昨年は阪神で行われ、結果は3連単7万9560円の波乱。1番人気のレッドジェネシスは13着と大敗しています。阪神開催の今年も波乱の可能性はあります」(データ班)
それでは大穴を狙っていいのかな? いや、各馬の情報を聞くまでは、簡単に結論は出せない。
まずは春二冠で上位に来た2頭、アスクビクターモア、プラダリアから聞いていこう。
「アスクビクターモアは、ダービーが秀逸。ハイペースにもかかわらず早めに仕掛け、最後はドウデゥース、イクイノックスに捕まったけど結果は3着。先行勢で残ったのは当馬だけだから、かなり内容の濃い一戦です。ダービー、皐月賞で先着された馬が不在だけに、ここは大きなチャンスです」(レース解析班)
このように明るい意見もあれば、否定的な見方もある。
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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