ハンデのGⅢが多いためか、夏の重賞は波乱も多い。しかし、この関屋記念は別。直線の長い新潟マイル、別定戦という条件もあってか、6年連続で3連単は10万円の大台を超えていない。
「1番人気が過去10年(以降もデータは、過去10年を対象)で複勝率70%ですから、信頼度は高いほう。ただ2、3番人気の信頼度はイマイチで、それなら過去4回で3勝の4番人気のほうがいいですね」
2、3番人気は微妙も、1、4番人気が強いのなら、まずは上位人気候補を中心に進めて良さそうである。
「勝負気配が特に高そうなトゥードジボンを推すよ。
サマーマイルシリーズでは2位につけ、1位のアルナシームとは2ポイント差。他の出走予定馬はポイントが少ない馬ばかりなので、この馬が最もサマーマイルシリーズ優勝に近いし、モチベーションも高いはず。
それは1F11.1秒の高速上がりをマークした1週前追いからも窺える。逃げた時の成績が抜群にいいので、ここも積極策の可能性大。直線が長い割に、関屋記念は逃げ馬が善戦しているので脚質も合っている」(情報担当)
データ班もトゥードジボンは推しのようだ。
「過去10年で、前走米子ステークス1着から臨んだ馬は2頭いて、1頭が1着、1頭が着外。これだけではサンプルが少ないので、米子ステークス2着馬も含めると、該当1頭で関屋記念は3着。つまり、前走米子ステークス連対馬は、関屋記念で複勝率66.7%ですから、トゥードジボン、そして米子ステークス2着馬ディオも悪くないです。」
レース解析班は、トゥードジボンとは真逆の馬を選びたいと話す。
「トゥードジボンが勝った米子ステークスは、上がり2Fが10.9秒-11.2秒。これでは差し馬には厳しく、実際逃げたトゥードジボンを含め、前につけた馬が上位4着までを独占しました。
そんな展開のなか、メンバー唯一3F32秒台の脚を使い、後方14番手から追い込み5着まで押し上げたメイショウシンタケは、かなり中味の濃い一戦でした。直線の長い新潟なら、米子ステークス上位組を逆転できると見ます」
この見方にデータ班は疑問も。
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栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
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