中京記念、関屋記念、京成杯オータムハンデキャップと続くサマーマイルシリーズ。「オータム(京成杯)でサマーシリーズかよ」というツッコミもあるが、JRAも夏競馬を盛り上げようと必死になっているので、そこは触れないでおこう。
そのサマーマイルシリーズの第2弾が関屋記念。シリーズのおかげで路線も確立し、第1弾の中京記念から転戦してくる馬が多そうである。問題はそこだ。
「中京記念は、発表こそ稍重馬場だったが、実際には勝ちタイム1分37秒1で分かるように重どころか不良といってもいいほどの悪い馬場だった。
今回の関屋記念は新潟。水はけも良く、よほどの大雨が降らない限り悪い馬場にはならない。重い中京記念から、スピード決着の関屋記念へ。この流れを考えると、中京記念の結果はそれほど役に立たない」(専門誌記者)
となると中京記念上位から転戦のミッキードリーム、マジェスティハーツ、ブレイズアトレイル、オリービンあたりは危ないと言うのか。
「ミッキードリームは3年連続中京記念で3着以内と適性が完全に中京向き。ブレイズアトレイルも瞬発力型じゃないし、オリービンもパワーの要る中京のほうがいい。新潟でもやれそうなのはマジェスティハーツくらいかな」(記者)
これとは逆に今回巻き返しそうなのが、中京記念人気大敗組だ。
「まずはクラレントだよね。33秒0の脚で東京新聞杯を勝ち、昨年の毎日王冠で逃げの手に出ながら33秒4の脚を繰り出し、エイシンフラッシュ、ジャスタウェイを最後まで苦しめるなど、速い上がり決着は得意。ここ2戦は馬場に泣かされているが、時計の出る馬場なら反撃に出る。
久々に掲示板を外したサトノギャラントも、得意の末脚を馬場に殺された馬。谷川岳Sでは2着ながら上がり32秒3の強烈な伸び脚を見せ、新潟は合っている。馬場が良ければ確実に上位に食い込んでくる」
関屋記念は他にも、ダノンシャーク、エキストラエンドといった実力馬に、タガノブルグ、ショウナンアチーヴ、マジックタイムといった3歳勢も参戦し、かなり面白いメンバーだが、馬券作戦では中京記念組の取捨が重要なところ。ここは馬場に泣かされて大敗した組の巻き返しを考えておきたい。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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