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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2014年10月15日(水)更新

期待馬惨敗の毎日王冠。天皇賞は既成勢力で決まる可能性大

 日本馬は敗れたものの、大いに盛り上った凱旋門賞。日本の競馬も負けていられないのだが、そのためには秋の天皇賞へ向けて、毎日王冠から楽しみな馬が現れないといけない。その候補はワールドエース、グランデッツァ、スピルバーグといった2年前のクラシックを期待された馬たち。それぞれ素質は高いものの1年以上の休養を余儀なくされ遠回りをしてしまった。そのぶんを取り返すためにも、この秋は勝負のシーズンであり、毎日王冠は存在感を示す必要があったのが、勝ったのは同世代の別の馬エアソミュールだった。

「好調の印と言われる銭型の斑点が腰のあたりに見え、かなり調子が良さそうだった。体も絞れて張りがあったしね。かかるのが怖かったが、武豊騎手がコントロールして、うまく走らせていた。もともと素質は買われていたが、折り合い難が出世を妨げていた。最近はこれが収まってきているのが好成績につながっている」(関東競馬記者)

 これに比べ前記3頭はどうしたのか。

「スピルバーグは前脚の出がぎごちなかったが、何とか3着に食い込んだ。東京は走るけど、GⅠではどうだろう。グランデッツァは気合乗りが良く調子は良さそうだったが、レースではパンチ不足で勝負所で置かれてしまった。京都のような平坦の高速馬場専門なのかな。ワールドエースの場合は、1週前調教の内容が悪く、仕上がりに疑問があった。胴が詰まった馬体から、距離はマイルくらいのほうがいいのかも。グランデッツァとワールドエースはマイルCSで買いたい馬だ」(雑誌記者)

 秋の天皇賞にはジェンティルドンナ、フェノーメノ、エピファネイアのGⅠ馬が待ち構えている。その挑戦者になる馬を毎日王冠で探したかったが、ちょっと期待外れの感は拭えない。

 京都大賞典は、京都記念で逃げ切ったデスペラードの横山典騎手が抑えたため、トゥザグローリーが大逃げをする形。1000mラップ60秒8は、今の京都の馬場を考えれば、それほど速いペースでは無い。こうなると前へ行った馬が有利で、離れた2、3番手を追走していたタマモベストプレイとラストインパクトが抜け出して一騎打ち。最後はラストインパクトがこれを制した。人気のトーセンラーは追い込むも3着。メイショウマンボは着外に沈んだ。

「人気で負けた馬はそれぞれ次が目標だからね。トーセンラーは3着だったが、最後に脚を見せたし、順調なスタートと言っていいんじゃないかな。メイショウマンボは牡馬とやると全くダメ。春も大阪杯大敗の後にヴィクトリアマイル2着と復調したから、これで評価を落とすと痛い目に合うかも。上位は夏の延長線上の馬で、秋のGⅠではピンと来ない」(専門誌記者)

 京都大賞典組は、3着に敗れたもののトーセンラーが一番楽しみになりそうだ。

 2歳戦では、今年から重賞に格上げになったいちょうSが行われ、クラリティスカイがロゴタイプのレコードタイムを更新して快勝した。

「未勝利戦も千八を1分46秒8の好タイムで圧勝。そこから中1週で反動が心配されたが、全く問題なかった。大トビで、軽快なフットワークから長くいい脚を繰り出す。スローの瞬発力勝負になると心配な面はあるが、レースレベルが上がるほど他馬に差をつけられる馬。早熟度が高く将来性は微妙だが、3歳春まではトップクラスで活躍することは間違いない。恐らく目標にするであろう朝日杯FSの上位は堅いだろう」

 とは2歳戦に詳しい記者の話。クラリティスカイとは逆に、断然人気のサトノフラムは惨敗を喫した。

「前脚を突っ張って走っていた。勝負所でギアが入らず、見せ場もないままゴール。キャリアの少ない2歳馬はこうしたポカも多いから、この一戦だけで評価を落とすことはないけど、安田厩舎ということもあり、同じマイルでも京都のようなスピードを生かせるコースのほうがいいのかも」(関西専門紙記者) 

 新馬戦では、日曜の東京芝1800m戦で、アドマイヤグルーヴの仔ドゥラメンテ、イスラボニータの半弟ステイリッチが注目を浴びたが、勝ったのは4番人気のラブユアマンだった。

「ギリギリまで追い出しを我慢できる余裕をもっての楽勝。スタートダッシュは良くないが、その点が良くなれば上に行っても上位に来れる。ドゥラメンテは線が細く、腰が甘いのかスタートも出負け。最後も内にささる面が出ていたし、まだまだ良化途上。これで2着なら素質はある。ステイリッチは調教も良くなかったが、レースでも勝負どころから流れに乗れなくなったように、まだまだ力が足りない。大柄な馬体を持て余しており、よくなる余地はあるものの、時間はかかりそう」(雑誌記者)

 未勝利戦で更に評価を高めたのがシュヴァルグランだ。

「デビュー戦は2着も、勝ち馬を凌駕する内容で2戦目が楽しみだった。その今回は大逃げの馬を捕まえに行くため3コーナー過ぎから動いたが、それでも最後まで脚色衰えず圧勝。勝ちタイムはアグネスタキオンのレコードに迫るもので、勝ちっぷり、時計ともに文句なし。これは将来が楽しみだ」

 半姉にヴィルシーナ、近親にマーティンボロ、フレールジャックらがいる良血。成長力のある血統で、まだまだ伸びることは間違いなし。クラシック戦線での活躍を期待していい逸材だ。

(美浦ライター:高木)

栗東在住ライター:鷲崎

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