チャンピオンズC、東京大賞典、川崎記念とGⅠを3連勝し、ダートのトップに君臨するホッコータルマエが回避し、ドバイ1本に専念。そのためコパノリッキー1強状態になってきたフェブラリーS。
昨年のフェブラリーSはシンガリ人気を覆して逃げ切り。そのときは前2走が完敗だったが、今年は前哨戦の東海Sを楽勝しており、2連覇濃厚と見ている人は多い。ただ2走前のチャンピオンズCは出負けして中団から進むと、何もできないまま惨敗と脆いところもあるのは事実。本当に1強という見方は正しいのか。
「チャンピオンズCの敗因は出負けしたのもそうだが、その後すぐに位置を取りに行かなかったのが大きかった。前走から武豊騎手に乗り替わり、スムーズに出て楽勝。スタートの巧い騎手だから、出遅れの心配はそれほど気にしなくていいんじゃないか」(関西記者)
となると、もはや不安は無しか。他に不安を探すなら逃げ馬のコパノリッキーに他馬が競り掛けて、ペースが上がった時。コパノリッキーが勝ったレースは楽な展開が多く、厳しいレースになれば脆い部分が出るかもしれない。
「それも可能性は少ないんじゃないかな。カペラSを逃げ切ったダノンレジェンドあたりが出てきてハナを切ったらおもしろかったのだが、よく考えたらコパノリッキーと同じ村山厩舎だから、出てくるわけないよな。
他で行けそうなのはコーリンベリーだが、出走するか微妙。あとはサトノタイガー、ベストウォーリア、レッドアルヴィスも前に行けるが、逃げたい馬を交わしてまで先に行くタイプじゃない」(関西記者)
とコパノリッキーに競り掛けそうな馬は見当たらない。更に鞍上が変わったことが大きいという人も。
「鞍上が田辺騎手だったら、ならば俺が行くと競りかける騎手がいたかもしれない。しかし武豊騎手が相手となると、そうそう競り掛けられないだろう。前走から武豊騎手に鞍上を変えた意味は、コパノリッキーの脚質を考えると凄く大きい」(雑誌記者)
本来最有力馬が逃げ馬の場合、これをマークしてペースが速くなるのが常識。ただ今回の場合は、その可能性が低いようだ。最近のダートGⅠはレベル低下もあってペースが緩みがち。この状態だと、コパノリッキーが大崩れすることは考えにくく、馬券は相手探しとなる雰囲気。穴党はコパノリッキーを蹴飛ばすより、ヒモで穴馬を探すほうに力を入れたほうが良さそうである。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!