函館競馬場で行われた札幌記念は、武豊騎手騎乗のトウケイヘイローが、前走函館記念に続く逃げ切り勝ち。もっともこの日は朝からあいにくの雨となり馬場状態も重。札幌記念の勝ち時計は函館記念から5秒9も遅いものとなった。
この天気の影響で昼休みに行われる予定だった人気ファッションモデルのトークショーは中止。入場口では、このモデルさん目当てに来場したと思われる女性入場客が残念がる姿が見受けられた。またこの日の入場人員は8600人ほど。皐月賞馬ロゴタイプの参戦で注目された一戦だっただけに、「天気さえよければ・・・」という関係者の声も聞かれた。
仮にスタンド改装中の札幌、それも雨模様でなければ3~4万は入っていたともいわれているが、親しいJRAの職員は「今年は函館開催でよかった」とも話す。
「だって大雨でJRは線路が流失して運休していたし、道路も通行止めになっていたりした。例年通り札幌で開催していたら(滞在中の)函館から札幌への移動で苦労していたでしょ。そう考えると、今年は函館開催でよかったですよ」
″裏函″という言葉で知られているように、例年函館競馬場で調整して札幌記念に出走する有力馬は少なくない。いつもは5時間ほどの輸送時間が倍近くかかっていた可能性もあり、確かに今年は函館での札幌記念でよかったのかもしれない。
(馬産地ライター:青木)
栗東在住ライター:鷲崎
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