新潟2歳Sで1番人気になりそうなのが関西のハープスター。キャリア一戦のみで、時計は平凡。2歳牝馬ということで気性や体質的に心配もある。非常に危ない人気馬にも見えるのだが、関西の記者に話を聞くと、そんなことは杞憂に過ぎないと言う。
「数々の名牝を育ててきた松田博先生が、先々まで高く評価するくらい、この馬への期待感は大きい。他と何が違うって、2歳牝馬とは思えないほど落ち着きがあり、オバサン……じゃなくて大人の女性のような雰囲気だって言うんだから。この時期の2歳牝馬なんて素質が高くてもアテにできないことが多いけど、この馬は心配ないんじゃないかな。
前走の時計が遅いって言う人もいるけど、それはスローペースのレースだから仕方が無い。決してスムーズじゃない競馬だったのに、ゴール前の伸びと勝負根性は光っていた。余裕を残したレースで、能力の半分も出してないんじゃないかな。デキのほうも文句なし。今週の追いきりでも、追ってからのキレが凄かった。このあたりはディープインパクト産駒らしいよね。
問題は雨だけ。でも一族にはアドマイヤドンをはじめパワーのある馬も多いから大丈夫だと思うけどね。
ここまでデビューした2歳牝馬の中では一番と言ってもいい馬。目標は来年のクラシックだが、そこを勝つためには、ここは負けられない」
松田博厩舎はご存知の通り名牝ブエナビスタを筆頭に、最近はレーヴディソール、ジョワドヴィーヴル、マルセリーナ、古くはベガ、コスモドリーム、ブゼンキャンドルなど牝馬のGⅠ馬を数多く出している。ハープスターも、これらに肩を並べる可能性は十分持っているというのが関係者の評価。その走りを新潟2歳Sでしっかり見せてもらおう。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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