先週の京都新聞杯は、上位3着までをディープインパクト産駒が独占。同日に行われたプリンシパルSも、出走18頭中たった1頭のディープインパクト産駒のアンビシャスが快勝。先週のスイートピーSもディープジュエリーが無傷の3連勝を飾り(オークスは回避)、ここへ来てディープ産駒の躍進が目立つ。
「例年この時期になると、特に3歳戦はディープ産駒が成長することが多いな。ジェンティルドンナも、桜花賞とオークスでは同じ勝利でも中身が違うように、桜花賞以後に大きく成長したところが見られた。ダービーを勝ったディープブリランテも、皐月賞まではかかって不安定な走りだったが、ダービーでは落ち着いて好位につけ、優勝に結びつけた。
そのダービー3着のトーセンホマレボシも、大寒桜賞を勝った時は辛勝だったのに、続く京都新聞杯はレコードで楽勝。まるで別馬のようになっていた。
ハーツクライ、ステイゴールド産駒も、キャリアを積んで成長する馬がいるけど、ディープ産駒は変わり身が特に大きく、特に3歳春に結果を出す馬が多い」(関西記者)
トーセンホマレボシが勝った京都新運杯も、1~4着までをディープ産駒が独占。今年の京都新聞杯も、サトノラーゼン、ポルトドートウィユ、アルバートドックとディープ産駒が独占しており、流れが似ている。そういえば、オークスを勝ったジェンティルドンナ、ダービーを勝ったディープブリランテも、この京都新聞杯と同じ年である。
「ここまでディープ産駒は、皐月賞でリアルスティールが2着、桜花賞でクルミナルが2着、コンテッサトゥーレが3着とクラシックは勝っていないが、いいところまで来ている。そして2歳GⅠは、朝日杯FSがダノンプラチナが、阪神JFがショウナンアデラとディープ産駒が勝っている。今年はディープ産駒の当たり年なのかも」
果たして今年は、ダービーがディープブリランテ、オークスがジェンティルドンナだったように、ディープ産駒が勝つのか。ちなみにディープ産駒の有力馬は、オークスがクルミナル、ミッキークイーン、アンドリエッテ、ダービーがリアルスティール、サトノラーゼン、ポルトドートウィユ、出走してくればアンビシャス、アヴニールマルシェといったあたりか。ダービーはドゥラメンテが抜けている印象を持たれているが、今年のディープ産駒の勢いなら、リアルスティール逆転なんてことも考えらえる。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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