ヴィクトリアマイルはデニムアンドルビーが回避したものの、他の登録馬はほとんど出走となったため、賞金順で19番目のミナレットまでが出走可能、20番以降の馬は除外となった。
これに泣いたのはダンスアミーガ。20番目だったため、あと一頭というところでヴィクトリアマイル出走はならず、京王杯SCへまわる形となった。しかし関係者の中には、これが良かったいう見方もある。
「夏場にマイルで2連勝したので1400mは短いイメージもあるが、連勝は条件クラスでのもの。あの連勝のせいでマイルばかり使っているが、実際には1400mのほうがいいという見方をしている人も結構いるよ。前走の1400戦が8着なので距離が足りないと思うかもしれないが、これは久々の1400m戦だったため。一つ経験したことで、今回はスンナリ流れに乗れると思うよ。脚を溜めるマイル戦より、もっと流れる展開で好位から差す競馬のほうが、この馬には合っている」(関西記者)
ダンスミアミーガはGⅠを除外で京王杯にまわってきたが、ダンスディレクターのほうは京王杯に登録も、賞金順は20番目。ただ賞金上位馬に回避が出たため、出走可能となった。
「賞金上位にダート馬の登録が多かったから順番はまわってくると思っていたが、実際出走可能となると、運が回って来たって気もしてくるね。デビュー2戦目から前走まで11戦連続で1番人気と過剰人気なのは嫌だけど、それだけファンはこの馬を強いと思っているんだろう。確かに成績を見ると2着が目立つが、ほとんどのレースは負けても一番強い競馬をしている。
厩舎も元からオープンでやれると見ていた素質馬で、ようやく期待に結果が追いついてきた。さすがに今回はGⅡで人気も落ちるから、鞍上も思い切った競馬ができるだろう。内枠を引いたので、イチかバチか内を衝く競馬もいいだろう。末の切れ味はこの相手でも全く負けないものを持っているから、ある程度ペースが流れれば勝ち負けできる」(競馬専門誌記者)
除外によって京王杯出走となったダンスアミーガとダンスディレクター。勝負事は流れが大事ゆえ、この2頭も馬券検討に加えてはいかがだろう。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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