ニホンピロアワーズ、ローマンレジェンドの古豪に、芝の朝日杯FSを制したアジアエクスプレスと、GⅢながらGⅠウイナーが3頭出走と豪華な顔ぶれの平安S。ただ馬券的にはかなり難しく、逆に言えば配当も期待できる面白いレースだ。
「アジアエクスプレスはここ2戦惜敗も、ちょっと勝負弱い面があるし、ニホンピロアワーズ、ローマンレジェンドもピークは過ぎている。フェブラリーS2着のインカンテーションも休み明けで目標は先。じゃあ他で強い馬といえばクリノスターオー、ナムラビクターというあたりだが、アテにならないからね」(関西記者)
と、どの馬も一長一短という感じだが、いい話が入ってきたのは、アテにならない後者のほうだ。
「クリノスターオーは性格的にポカがあるから難しいけど、前走のように評判がイマイチでも勝ってしまうように能力はかなり高い。
この馬を担当している持ち乗りの吉田さんは、障害で重賞を勝っているサンレイデュークや5戦2勝のクリノダイスーシーなど担当馬が活躍しており、腕利きで有名。この人だから、前走の休養明けも勝てたのかもね。その彼がやっているのだから、2走ボケは大丈夫。先に行ける強みがあるし、平安Sは昨年12番人気で勝ったレース。今年も行けるよ。
ナムラビクターは使い込むと良くないが、叩き2戦目くらいなら問題ない。調教と結果が結びつかず掴みにくい馬だが、鞍上のデムーロも2度目の騎乗で、馬の性格も分かっているだろう。前走から斤量が1キロ減るのもいい。しっかり走ればGⅠでも行ける馬なので、この相手でも見劣りしない」(栗東TM)
アスカノロマンの情報を持ってきたのは、別の記者だ。
「ここ5戦で2勝も、二桁着順も2回。安定感が無く見えるが、前走の大敗は少し仕上げを大事にしたせいか、レースではバタバタになってしまった。今回はしっかり立て直してきている。川村厩舎はもともと穴っぽい厩舎で、こういう大敗の後は怖いよ。京都は8戦4勝2着2回と相性もいいしね」(競馬専門誌記者)
成績は安定しないが、能力は高いクリノスターオー、ナムラビクター、そしてアスカノロマン。これらの話から興味を引く馬がいたら、ぜひ狙っていただきたい。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
WASHIZAKI
熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!