昨年2着に惜敗した凱旋門賞に再挑戦するオルフェーヴル。今年は休み明けの産経大阪杯こそ快勝したものの、連覇を目指した宝塚記念は直前に運動誘発性肺出血を発症し無念の回避。その後放牧で立て直されフランスのシャンティに入厩したが、今度は乗り運動中に前の馬に蹴られて外傷性鼻出血となるなどツキがない面もあったが、今週なんとか凱旋門賞の前哨戦、フォワ賞に出走する。
ファンはもちろん日本競馬界の誰もが関係者が注目するオルフェーヴルのフランス遠征。当然馬産地の人間も関心が高いのだが、とある中堅牧場の冗長からはこんな本音が聞かれた。
「去年が惜しかったから、今年こそは勝ってほしいね。ただ凱旋門賞に勝ったら来年種馬になったときの種付け料がとんでもなく高くなっちゃうな。能力があるのはわかっているしウチでも付けたいと思っているから、個人的にはほどほどに頑張ってもらうのがいいんだけど。こんなこと言ったら怒られちゃうだろうけど(笑)」
ちなみにオルフェーヴルの父ステイゴールドは当初種付け料350万円で種牡馬生活をスタートし、3年目には200万まで種付け料が落ちたものの、その後の産駒の活躍で今年の種付け料は800万とキングカメハメハを抜いてディープインパクトに次いで国内2番目の高額となっている。
父ステイゴールドは産駒の活躍で種付け料が高騰していったが、オルフェーヴルの場合は競走成績の違いから初年度から種付け料が高額になると言われている。それだけ日本競馬界の中の一人としては活躍を期待したいものの、場長としてはにこれ以上種付け料が高くなるような結果は避けたい。これが本音のようである。
(馬産地ライター:青木)
栗東在住ライター:鷲崎
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