協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 競馬ウィキリークス
  4. 人気すら読めぬ大混戦の阪神JF。決め手はジョッキー?

競馬コラム

競馬ウィキリークス

2015年12月08日(火)更新

人気すら読めぬ大混戦の阪神JF。決め手はジョッキー?

2歳牝馬戦線全体を見ても抜けた馬が不在のため、当然阪神JFも大混戦模様。多くの関係者に話を聞いても、挙げてくる有力馬の名前はバラバラ。ただ、能力という点で評価が高いのは、アルテミスS勝者のデンコウアンジュだ。

「アルテミスSは12番人気での勝利ですが、決してフロックではありません。このレースは最後の2Fが11秒1-11秒2と速い上がりでしたから、本来なら後方から差してくる馬には厳しいレースでした。この展開を、後方から大外を回って伸び、勝利態勢に入っていたメジャーエンブレムを差し切るのですから只者ではありません。あの脚なら、阪神マイルにも合うと思います」(競馬専門誌ライター)

この話に代表されるように、アルテミスSの内容を高く評価する人が多いのだが、それでもデンコウアンジュが断然の存在とならないのは、気性の問題があるからだ。

「未勝利戦を勝った時もふらついて、鞍上(川田騎手)が騎乗停止に追い込まれたように、走りが安定していません。前回騎乗した田辺騎手も怖がっていたようで、かなり難しい馬です。持っている能力をしっかり出し切れるか。そこがポイントになります」

高い能力と不安な気性面。プラスマイナス両面を持つデンコウアンンジュの扱いは非常に難しそうである。

続いて名が挙がるのはブランボヌール。こちらは調子が上向きつつあるようだ。

「ファンタジーSはプラス10キロ。成長ぶんもあるが、少し余裕もあった。またパドックでは、イレ込んで気合が入り過ぎていた。このあたりは一叩きされて解消されるだろう。函館2歳Sは抜けた強さで、折り合いに不安が無いことから、距離がマイルになっても大丈夫」(関西記者)

この関係者は距離は大丈夫と話しているが、血統は微妙だ。母のルシュクルは全3勝を北海道開催の1200m戦で挙げている。ブランボヌールも函館の1200m戦で2勝しており、母の血が強く出ていると、距離延長はマイナスになる。

ファンタジーS勝ち馬のキャンディバローズは、「レース巧者だが派手さが無く、上位には来ても、阪神マイルのGⅠで勝ち切るイメージが無い」(専門誌記者)というように、頭では買いにくいという話が目立った。アドマイヤリードは、「コースも合うし、能力も足りるが、400キロソコソコの馬体で中1週がどうか」、2戦2勝のアットザシーサイドは「出遅れ癖があるのに、テン乗りで三浦騎手(予定)ってのはどうなのか?」など、期待と不安が交錯する馬ばかり。結局阪神JFは何を狙えばいいのか。

こうした混戦模様になると、最後は「騎手で選べ!」となるのが、最近の競馬の風景だ。

「ジャパンCの日のムーアがそうだったが、困ったら騎手で選ぶのが一番。阪神JFの週は、ムーアや武豊など、腕利きの多くが香港へ遠征している。こういうときこそ、腕のあるジョッキーを確保している陣営は有利だよ。阪神JFで言えば、ルメールを確保しているメジャーエンブレム。騎手もいいが、馬自身も先行できるので成績は安定しているし、前へ行きながら最後は11秒前半の速い時計で上がれるのは強み。開幕して2週目の阪神なら、まだ前有利でしょ」(関東雑誌記者)

よく見ると、1週前の段階で外国人騎手の名があるのはメジャーエンブレムだけである。馬の力に、騎手の腕。両方を併せ持つのはメジャーエンブレムのほかに、岩田騎手&ブランボヌールと川田騎手&デンコウアンジュくらいか。

混戦のときこそ騎手で選ぶ。腕利き騎手が大量に香港遠征している今週こそ、この狙い方は大きなポイントになる。

(栗東在住ライター:鷲崎)

栗東在住ライター:鷲崎

WASHIZAKI

熟練競馬ライター達がとある事情で新聞・テレビなど一般メディアでは取り上げられない業界の「アウトな裏話」を会員様限定でこっそりと公開!

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line