一時期は大不調に陥っていた関東の超名門厩舎。とあるレースでベテラン騎手と仲違いしたのも影響したのか、上半期終了時点で10勝台とこの厩舎にしては大出遅れともいうべき惨状だった。
「調教師本人はいつものように飄々としていたけど、心中、穏やかでなかったのは間違いないと思うよ。勝負時に起用していたベテラン騎手との仲違いは今に始まったことではないけど、今度は長引きそう。弟子の騎手のエージェントはベテラン騎手と同じだったんだけど、放り出されて変更になった。ベテラン騎手もこの厩舎から切られてもそれほど成績を落とした訳じゃないしね」
夏の北海道開催で関西の騎手を中心に成績を上げ、ようやく例年に近い成績まで取り戻してきたのだが……。
「ただ、肝心なところが勝ててないよね。2歳馬の勝ち上がりもイマイチだし、期待馬もすぐに止まる。秋は外国人騎手も多数くるので、そっち頼みなのかも知れないけど、有力どころは乗るのかな?」
日頃から従業員との揉め事も取り沙汰されており、貧すれば鈍すではないが、雰囲気もあまりよくないよう。
「通常の業務がキツイからね。当たり前といってしまえば当たり前だけど、キツイ分、進上金が多かったのが取り柄だったのに、減るんだったら周囲はたまらない。腕利きのスタッフもほとんど残っていないしね」
という状態だそう。東京に呼び寄せている関西の某ベテラン騎手が今の勝負騎手だという……。
(美浦ライター:高木)
栗東在住ライター:鷲崎
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