明日、東京4Rで行なわれる新馬戦が注目を集めている。伝説の新馬戦は菊花賞デーの新馬が毎年のように注目され、先週もセレクトセールで2億5000万円の値段がついたトーセンスターダムが勝利した。ところが、明日の東京4Rは先週よりもメンバーが揃って豪華だという。
「ディープブリランテの全弟になるゼウスバローズ、カミノタサハラの全弟となるベルキャニオン、矢作厩舎の2歳総大将格といわれるラングレーが激突するからね。元々、ラングレーはここを使う予定ではなかったけど、ゲート試験の関係でここになった。本来は内田騎手だったんだけど、先約でベルキャニオンに。ベルキャニオンは厩舎を考えると戸崎騎手じゃないのという人もいたけど、どうやらオーナーサイドの意向らしい。ウチパクさんは金子オーナーの馬でデニムアンドルビーやカミノタサハラで今年重賞を勝っているし、関東馬ならという流れのようだ」
ゼウスバローズはディープブリランテの弟というだけではなくいわくつきの馬。セレクトセールに上場される予定だったが、キャンセルとなり庭先で取引されていたのだ。
「セレクトセール当日にはバローズのオーナーが購入したと言われていた。本来はそういうことを無くすのがセレクトセールの意味合いで、欠場馬は上場者に対して罰金などを科すこともある位なんだけど、罰金払ったって高く売れる可能性がある良血馬だからね(苦笑)。しかも、当初は中竹厩舎と言われていたのに、角居厩舎になった。どうやらオーナーサイドと中竹厩舎に何かがあったようで、今年は2歳馬が入っていない。現役馬も1、2頭しかいないはずだから……」
という。来年は2歳馬を預託を受けないと公言している角居調教師にとってもこうした良血馬が回ってきたことでヤル気になっているのは間違いない。このレースは他にもコスモバルクの半弟にあたるフェバリットブルーやノースヒルズ総帥の前田幸治氏が送り込むディープインパクト産駒ライヨールなども参戦。今から結果が楽しみなレースとなりそうだ。
(美浦ライター:高木)
栗東在住ライター:鷲崎
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