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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2013年10月27日(日)更新

遠征関西馬が勝ち負け狙いとは限らない。

 秋の東京開催も1開催が終了して、残りあと1開催。実は11月になると本格化してくるものがあるのをご存知だろうか?  それは関西所属の2歳馬の東京遠征。″ブロック制″なるものが導入されるほど以前から関西馬による関東遠征は多かったのだが、近年は2歳馬による遠征、それも11月の東京遠征が増えているのだ。データを紹介すると、関西の2歳馬による11月の東京遠征は5年前までは月間トータルで30頭前後だったのだが、この4年は50→69→48→68と増加しているのである。

「期待している馬には東京コースを経験させておきたいからね」(関西の調教助手)

 そもそも関西馬による関東遠征は、″勝ちやすい″″賞金が稼ぎやすい″ことが理由であった。20年ほど前までは関東遠征の関西馬でオイシイ馬券を取ることが可能だったものの、「関東遠征の関西馬=買い」の図式が浸透した現在では過剰気味の人気になるのは周知のとおりだ。だがこの助手が話すように、2歳馬に関しては必ずしも勝負というわけではない。

「中山は阪神の内回りでもシミュレーションできるけど、東京は無理。それにここを逃すと2月の冬開催しかない。賞金は後から加算できるけどコース経験はそういうわけにはいかないし。適性をみるためにも可能なら出しておきたい」

 ちなみに11月の東京開催では、アルテミスS、京王杯2歳S、東スポ杯2歳Sと3週連続で2歳重賞が組まれている。またブロック制の対象外とあって新馬戦や2歳500万戦で遠征してくる関西馬もいる。もちろん遠征するからには陣営に勝ち負けしたいという気持ちがあるのは当然だが、この時期はほかの思惑があることを覚えておきたい。

(栗東在住ライター:鷲崎)



栗東在住ライター:鷲崎

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