クイーンスプマンテが勝った時は、3連単で100万を超える大波乱になったエリザベス女王杯。だが6年連続で1番人気の馬が馬券圏内に入っているように、堅く収まりやすい傾向にある。
「やっぱり外回り2200mで、道中紛れが起きにくいから、力通りの結果が多くなる」
とは栗東の記者。こうなると、有力どころの調子さえ掴めれば、馬券になる馬も絞れてきそうだ。
「秋華賞を目標にしている3歳馬に比べ、古馬はエリザベスが目標。その差からも、調子のピークにあるのは古馬のほうじゃないかな。中でもヴィルシーナは、京都大賞典は分かりやすい叩き台。少しかかっていたけど、一度使って落ち着きもでてきている。今の京都は馬場が軽くて、ペースが緩むと前が残りやすい。この馬は前に行けるので、その点でも有利だ。斤量も、3歳馬とは2キロ差なら不利というほどではない。連軸なら堅いだろう」
日曜日は雨の予報もあるが、昨年道悪で2着なら、こちらの心配もない。
3歳勢では、やはりメイショウマンボ。
「秋華賞が目標で、調子が維持できるか心配したが、調教を見る限り調子落ちはない。いつも人気ではデニムアンドルビーに負けているが、あちらは不器用でレースに注文がつく。こちらのほうが計算しやすいよ」
そのデニムアンドルビーのいる角居厩舎では、上がり馬2頭の評判がいい。
「ラキシスは復帰後2200mで2連勝。いかにもエリザベス女王杯を想定してきたようなローテーションが好感。全弟は来年のクラシック候補の筆頭とも言われるサトノアラジン。血統もGⅠに相応しいことを、まず姉が示すかも。
ディアデラノビアは距離適性ではラキシスに劣るが、切れ味なら負けていない。同じ追い込みタイプで人気先行のアロマティコを買うくらいなら、こっちを狙ったほうがいい」
今年のエリザベス女王杯は、変に穴馬を狙わず、古馬のヴィルシーナ対3歳勢、特にメイショウマンボ、ラキシスあたりがトレセン関係者のお奨めのようだ。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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