いよいよ名牝の仔がデビューする。16日京都芝1600m戦では、オークスや天皇賞秋を制覇したアドマイヤグルーヴを母に持つボージェスト(牝、友道厩舎、父キングカメハメハ)が満を持してデビューを予定。陣営のテンションはものすごく高い。新聞記者に囲まれた友道調教師は「プリプリの弾ける好馬体。馬服の上からでもその素晴らしさは分かるよ」と口も軽い。13日の最終追い切りではレースに騎乗予定のルメールが乗って、栗東Cウッドを6ハロン88秒4、ラスト1Fを12秒3で駆け抜けた。馬場が悪かったために全体時計は平凡なものだったが、「芝馬だよね。グッドルッキングホースだ」とルメールもひと言。
ただ、誰もいないところで口さがない事情通のTMは次のように話してくれた。
「母アドマイヤグルーヴの仔は今までは必ずアドマイヤの近藤利一オーナー名義で走っていた。ところが、この仔は吉田勝己氏名義の社台オーナーズ。まぁ、諸説(経済的事情や馬そのもののデキ)あるけど、どうなんだろうね。近藤氏にとってみればこだわりがあった血統だったから、馬主の変更は気になるよ」
という。とはいえ、全姉のアドマイヤセプターや他の兄弟も早い内に1勝を挙げている、いわゆる仕上がりの早い一族でもある。
「このすぐ下の1歳もキングカメハメハをつけているから、馬そのもののデキは悪いハズはないんだろうけどね」
誰もが注目する良血馬。走る前からいろいろと注目の話題となっているのだけは間違いなさそうだ。
(栗東在住ライター:鷲崎)
栗東在住ライター:鷲崎
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