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競馬コラム

競馬ウィキリークス

2016年11月13日(日)更新

珍現象? マイルCS騎乗の外国人騎手が関東勢に集結

昨年の覇者モーリスが天皇賞・秋から香港のローテーションを選択したため、マイルCSには不在。エースがいないために、マイルチャンピオン決定戦と言っていいのか微妙なメンバー構成だが、そのぶん混戦模様で馬券的妙味の高いレースとなった。

関西のGⅠ戦なので、まずは関西の有力馬を探っていきたい。

「こっちで最有力と見られているのはサトノアラジン。休養明けのスワンSをいきなり勝ったのだが、仕上がり自体は叩き台仕立てで、万全とは言えないものだった。そんな状態でも破壊力を見せて勝つのだから、それだけ能力が高いということだ。叩いた今回は、当然前走以上のデキだよ。

不安があるとするなら、京王杯SCでも凄まじい切れ味を発揮したように、1400m向きのイメージが強いということ。それは陣営もほのめかしていたが、マイルの安田記念でも、一瞬行き場がなくなる不利がありながら4着に来たように、大きなマイナスではない。全姉のラキシスは2200mのエリザベス女王杯を勝っているようにスタミナはあるはずだから、脚さえ溜まれば念願のGⅠホースも見えてくる。馬主の里見さんも菊花賞を勝ち、スワンSではワンツーと勢いづいているからね」(関西記者)

やはり関西の総大将はサトノアラジンと考えていいようだ。これに続く関西の有力どころは、どのあたりになるのか。

「フィエロの前走は大きく出遅れてレースに乗れなかったもので、結果は度外視していい。もともとGⅠの結果のほうがいい馬だし、今度も狙いはマイルCSでしょう。

怖いのはミッキーアイルだね。折り合い難から最近は1200m戦を主戦場にしているが、先行馬の割にスタートがいいほうではなく、前走もテンからおっつけて脚を使わされていた。でもマイル戦なら1200m戦ほどテンは速くないので、楽に先頭に立てるのはプラスだ。あとは折り合いがつくか。そこは鞍上に期待するしかない。NHKマイルCを勝ったように、元はマイル戦がメインだから、スタミナは心配ない。距離延長で人気が落ちるようなら面白いよ」(関西記者)

サトノアラジン同様、脚が溜まればミッキーアイルはチャンスがありそうだ。 

ただ関西の有力馬は不安材料もあり、人気馬の割には狙って怖い面もある。そこで関東勢。実はGⅠにしては珍しい現象が起きている。

「昨今の競馬は関西のほうが層が厚いのは当然。だからGⅠになると、有力馬の多い関西勢に外国人騎手が騎乗するケースが多いのですが、今年のマイルCSはネオリアズムにムーア、イスラボニータにルメール、マジックタイムにシュタルケ、ヤングマンパワーにバルザローナと、関東馬に騎乗している。それだけ関東馬のほうが優勢であると見ていいのではないでしょうか。

特にナンバー1のムーア騎手が騎乗するネオリアリズムは優勢と見ていいのでは。札幌記念ではモーリスを破っただけでなく、3着だったレインボーラインも菊花賞で2着に入ったのだから、かなり価値ある一戦だったと思います。

問題は初めてのマイル戦ですが、この馬自身かかり気味のところがあるので、マイル戦でペースが上がったほうが走りやすいのでは。そもそも半兄のリアルインパクトが安田記念を勝ったほか、アイルラヴァゲインのような短距離馬もおり、距離が短くなったほうが、より強いかもしれませんよ。

他の外国人騎手騎乗馬も、面白い馬は多いですね。イスラボニータは叩き台の富士Sを58キロで2着。叩いて今回は更にいいでしょう。昨年のマイルCSもスムーズなら2着はあった馬ですからね。

ヤングマンパワーは重賞2連勝。マジックタイムも春のダービー卿CTでロゴタイプ(直後に安田記念優勝)を破っているだから足りると思います」

昨年こそ関東馬のモーリスが勝ったものの、全体的に関西馬が強いマイルCS。しかし今年は外国人騎手を確保した関東勢が優勢。中でもネオリアリズム、イスラボニータをお奨めしておきたい。

(栗東在住ライター:鷲崎)

 

栗東在住ライター:鷲崎

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