チャンピオンズCはあっという間の結末。
前の2頭で決まったかに見えた瞬間、外からケタ外れの脚勢でゴールドドリームが突き抜けてしまった。
馬もキレにキレたが、ラスト1Fを切ってからのムーアのド迫力騎乗があまりにも印象的。あのボディアクションにはど肝を抜かれた。
ラップは前後4F48秒9→48秒5。2,3,4着馬が先行残りだけに、上がり35秒2で馬群をひとのみしたゴールドドリームは文句なしに強い内容だ。
世代交代を確信しながら狙い馬を誤った格好だが、中央二冠を制したゴールドドリームがひとまず砂王の座についたことになる。
ただ、ダート界は交流戦で稼ぐしかない。そうなると、まだまだ高齢馬やベテランが幅を利かせだろう。もう一つぐらい中央ダートのGIがあってもいい。
今週は一転、2歳牝馬NO.1を決める阪神ジュベナイルF。多くの名牝がこのステージから飛び立った。早々と桜花賞の本命候補が決まるかもしれない。

上田琢巳
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、 ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。

上田琢己
UEDA TAKUMI
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。