GI安田記念の重要ステップレースであるマイラーズCはそれなりに内容のあるレースだった。前後4Fが45秒8→45秒5。好馬場のためレコード決着となったが、積極策で2着のモズアスコットも強い内容。展開的にこれは仕方がない。
ただ、目立ったのはVゴールを刻んだサングレーザーだ。最速上がり33秒2で一気に差し切る文句なしのパフォーマンス。本番はほかにも強い馬が出走してくるので予断を許さないが、一段とキレ味アップの印象で、大いに期待できる。
一方、フローラS。こちらもディープインパクト産駒のサトノワルキューレが強い競馬。上がり4F46秒4→34秒5の速いラップを最後方から外を回して鮮やかに差し切った。堂々1番人気での勝利。半端でない瞬発力は本番で楽しみ。
ダービーもオークスも面白くなってきた。馬場は天候次第だが、ハイレベルのキープで好ラップが理想。世代レベルも高い。スリリングな攻防になりそうだ。

上田琢巳
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、 ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。

上田琢己
UEDA TAKUMI
結果に対してシビアなファンの多い大阪スポーツで、長年に渡り堂々と看板を務め続ける、ご存知“西の仕掛人”。競馬専門紙『1馬』在籍時から、他に先駆けて「レースラップとタイム重視」の理論を展開。競馬予想界に革命を起こしたラップ理論のパイオニアである。 数字から読み解かれる明解な推理に魅了される競馬ファンは今なお後を絶たず、 後進の予想家たちにも多大なる影響を与え続けている。