新年明けましておめでとうございます。年も変わって心機一転、といく前にまずは昨年のオーラス=12月28日の振り返りを。GⅠ昇格2年目を迎えたホープフルSは、単勝1倍台の圧倒的支持を集めたサートゥルナーリアが快勝。
皐月賞と同じ舞台で見せた圧巻のパフォーマンスでクラシック最有力候補の座を射止めた格好だが、Vタイム2分01秒6は前年(タイムフライヤー=2分01秒4)を下回る低速決着。戦前からささやかれていた持ち時計(8ハロン1分37秒2、9ハロン1分49秒6)の不安を払拭することはできなかった。
良馬場なら1分57~58秒台の高速決着がデフォルトとなりつつある本番に向けて課題克服、といかなかったのは気になるところ。無傷の3連勝は高く評価すべきも、磐石か否かの評価はトライアルの結果を待ってからでも遅くはないだろう。
年明け一発目は恒例の東西金杯。「一年の計は元旦にあり」ではなく「金杯にあり」が競馬ファンにとっての格言なら、ぜひとも好スタートを切りたいところ。開幕週で馬場レベルがつかみにくいものの、例年通りなら京都=8ハロン1分32~33秒台、中山=10ハロン1分59秒台が想定Vタイムの目安となる。
今年は東西ともに魅力的な明け4歳馬がズラリのメンバー構成。ステルヴィオ(マイルCS)、アーモンドアイ(ジャパンC)、ブラストワンピース(有馬記念)の活躍で世代レベルの高さを見せつけられた直後とあって、この伸び盛りの面々に食指が動く。京都はマイル1分33秒台3連発のパクスアメリカーナ。中山はプリンシパルS→ダービーで好時計を叩き出したコズミックフォース。ひとまずはこの2頭を軸候補として挙げておきたい。
最後になりましたが、本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い致します。

明石尚典
AKASHI TAKANORI
関西学院大学法学部卒。大阪スポーツの若き俊英記者として知られる。ラップ理論の先駆者でもある上田琢巳記者を師と仰ぎ、同氏からの信頼も厚い。東スポ・大スポ週末版で「ラップナビゲーター」を大好評連載中。