今週のピックUPレース
オールカマー
秋競馬序盤の恒例行事となりつつある怒涛の3日間競馬も無事に終了。毎年のように台風とのバッティングを危惧しなければならないこの時期に、あえて変則開催を組み込む必要性があるのか。台風14号の影響で少なからぬ雨、風の影響を受けたレースを目の当たりにして、再びそんな議論が巻き起こっているようだが…。
馬本位の視点に立てば、変則日程の前後で変則的な調整を余儀なくされるほうが大問題。開催の中には秋華賞トライアルのGⅡローズS、菊花賞トライアルのGⅡセントライト記念も含まれているだけに、後々まで影響を及ぼしかねない〝非通常運転〟はできるだけ避けたほうがいいのではないだろうか。
今になって贈収賄事件へと発展して物議を醸している東京五輪のスローガンの一つが「アスリートファースト」。このあたりで競馬界も売り上げ至上主義からこのアスリートファーストへと舵を切ってはいかかでしょうか。もちろん、世界でもまれに見る額の馬券売り上げが日本の競馬界の発展に寄与してきたのは承知の上での提言です。
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明石尚典
AKASHI TAKANORI
関西学院大学法学部卒。大阪スポーツの若き俊英記者として知られる。ラップ理論の先駆者でもある上田琢巳記者を師と仰ぎ、同氏からの信頼も厚い。東スポ・大スポ週末版で「ラップナビゲーター」を大好評連載中。