今週のピックUPレース
東西金杯
謹賀新年。明けましておめでとうございます。昨年の28日に発表された特別登録馬、そして翌29日に発表されたハンデ一覧をざっと見渡しての違和感。恥ずかしながら年内は「やたらと斤量の重い馬が多いなぁ」程度に思っていたが、今年から騎手の負担重量が変更されていることに今さらながら気づいた次第で…。
定量および別定のベースラインが引き上げられたことによって、ハンデ戦の中山金杯&京都金杯にも昨年までなら酷量とされる斤量がズラリ。前者こそ登録段階でアドマイヤビルゴ、ラーゴム、ワンダフルタウンの3頭にとどまったが、後者にはイルーシヴパンサー、エアロロノア、シュリ、タイムトゥヘヴン、ダイワキャグニー、ベレヌスと6頭ものハンデ58キロが顔を揃えている。
過酷な減量が当たり前だった総合格闘技の世界でも一部の団体では過度の脱水(いわゆる水抜き)が禁止される時代。騎手の肉体面のみならず精神的な負担も含めて、できる限り良いコンディションで騎乗するためには必要な変化だろう。
あとはそれを背負って走る競走馬および予想をする側の受け止め方次第。若干とはいえ従来よりも重くなった斤量が結果へどのような影響を及ぼすのか。きっちりとした定点観測からのデータ収集&分析が求められることになるだろう。
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明石尚典
AKASHI TAKANORI
関西学院大学法学部卒。大阪スポーツの若き俊英記者として知られる。ラップ理論の先駆者でもある上田琢巳記者を師と仰ぎ、同氏からの信頼も厚い。東スポ・大スポ週末版で「ラップナビゲーター」を大好評連載中。