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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2019年12月19日(木)更新

有馬記念・柴田卓哉の調教予想

本年度、古馬GⅠを締め括る有馬記念はアーモンドアイの動向に絞られてきた。


香港を目標にしながら、熱発による回避で、ここに参戦するかどうかだけが唯一無二のテーマだった気がする。それに相応しい名馬というか、あらゆる条件にあっても極めて高いパフォーマンスをキープしてきた。ボクシングに例えればパウンドファオーパウンドといったところ。
確かに、一頓挫あった影響を考えるべき。しかし、海外遠征中止を発表した直後の日曜には馬場入りしていたように、それを引きずったという印象は皆無。しかも、1週前の5F66.0秒で息はデキたし、ラスト1Fからは重心を沈めて本来のアクションに伸びと非の打ちどころなし。残念なのはモヤに包まれた追い切りで直線の僅かなシーンでしか視認できなかったこと。それでも、先週と同じ相手に対して瞬く間に3馬身ほど置き去りにした瞬発力だったのだ。その地位に揺るぎなし、としたい。


それよりも相手探し。


その中で仕上りがポイントの言える牡馬2頭。まずは凱旋門賞帰りのフィエールマン
長丁場でのGⅠ2勝があるから、当然ながら2500mに不安があろう筈ない。しかし、いずれも直線がフラットな京都だけに、中山の急坂に100%マッチするかという疑問が頭を擡げる。しかも、最終追いで漸く間に合わせた感が強い。勿論、相手が相手だけに、格の違いを見せつけての先着だったし、5F66.4秒も及第点。唯、直線半ばの勢いからすればもう少し突き放せて当然だろうし、体が小さくまとまってしまったという印象が。実績に見合う評価は避けたい。


レイデオロは木曜追い。
開門と同時にDWの向正に姿を現しての3頭併せ。これも予想通りだったのだが、縦列の最後尾から。唯、迎えた直線で前2頭の外に進路を取ってラチに触れんばかり。つまり、5F72.4秒という数字以上の中身だったということ。が、JC時より鋭さが増したとはいえ、勢いのあった昨年との比較ではどうか?劇的なまでの巻返しは叶わぬといった結論が妥当では。


やはり牝馬か。春のGPで牡馬を一蹴したリスグラシューには敬意を表すべきだが、同じくこれを機に引退、同じ世代のアエロリットに食指が動く。
タイトなマークに遭った天皇賞で3着と実にしぶとかった。ワンランクアップを目の当たりにしたし、帰厩後には更に洗練された馬体に。現役を退くのが勿体ないほどの雰囲気と迫力なのだ。パターン通り、直前の坂路でしまい重点。それよりも特筆すべきは圧巻のひと言だった12日。入りが14秒を切るラップと外目のコース取りでの5F65.0秒。追えば幾らでも弾けそうな勢いを醸し出して、だ。そこに持久力を見え隠れしているし、今春にウインブライトを脅かしたように、中山に関しても今なら瑕疵はない。未知の魅力に抗えなくなってきた。


2場開催になっての西は土曜・阪神Cがメイン。ポイントはグランアレグリアの復活ありやなしや、に尽きる。
何せ、当コースでのGⅠで3、1着だった上に、NHKマイルCにしても抑えるのに苦労した道中があってリズムに乗れなかっただけ。従って、そこからの1F短縮が功を奏して良いわけ。が、爪に不安が出ての9月・スプリンターズS回避の影響なきにしも非ずとしても的外れとは言えぬだろう。
確かに、4日のDWでは遅れたとはいえ、シャープなストライドを披露しての余力残し。唯、そこからテンションを抑える意味合いでの切り替え。基礎体力といった点に及ぼす影響を考えざるを得ない。
ならば、同じ3歳でも秋2戦が厳しいレースだったイベリス
経験値アップが見込める上に、牡馬相手のGⅢ勝ちという実績が。迷いなく逃げの手に出られるメンバー構成での真価発揮が目に浮かぶ。


西下組からというなら、日曜・ギャラクシーSのショーム
OP入り2戦目の福島が案外な10着。末脚勝負に徹して完成形に近づいている段階だが、前半3Fが37秒に近く、隊列がスンナリ決まる中、ペースアップした地点から進出するチグハグさでは…。逆に、力を出し切っていなかったからこその早い立ち直りで、1週前には同じOPを相手の好時計をマーク。また、モヤで視界が利かない中の追い切りはポリだったが、四肢に力を籠めた身のこなしではち切れんばかりの体を誇っていた。ワンターンのシンプルな設定でこそ持ち味が生きるのは、馬群を縫って弾けた2走前が示す通り。3月の当舞台、準OP5着で、シヴァージの後塵を拝しているが、初距離だった上に、戦法が定まっていない時期。決め手に磨きのかかった今なら突き抜ける。


中山に戻って特別戦を。今週はスプリント戦が勝負処になると考えてまずは有馬当日の12Rから。リフレッシュした効果が覿面なのがアゴベイ
DWでの質の高い併せ馬をこなして1Fの反応◎だったのが先週。登録のあった阪神に参戦したとしても首位争いに加わったであろう。つまり、計測不能だった朝早い時間帯の芝コースは恐らく軽目で感触を確かめる程度だった推測できるわけ。唯、全身を余すことなく使ったフォームだったから、当然ながら体を大きく見せて豪快そのもの。昇級初戦は出負けが応えて流れを掴めぬまま終わったが、その直前には1.07.2秒の快時計をマークと中山適性◎。狙いすました鞍なのは言うまでもない。
もう1頭の◎候補がショウナンマッシブ
こちらは坂路専科。が、遠征続きの反動がないのは4F53秒台とルーティーンをこなせていることで分かる。しかも、先に逸る気性をコントロールできつつあるのが今秋からとレベルアップを実感できるのだ。その分、安定味には欠くが、紛れのある京都であればイクスキューズは成り立つ。先行態勢が当たり前だった時期でも濃い中身がある中山での一変があって良い。


土曜9Rは2歳OP。常識的には既に2勝目をマークしたテーオーマルクス
その福島2歳S、前を窺いつつのレース運びからシッカリと伸びて幅を広げたということ。けれども、ひと押し利かなかった9月・中山があって、そのレベルにも疑問符がつく分、目下のところは平坦がベストか。
同じ福島経由ならゴッドスター。そこでは4着だったが、直前で控えた故の+20キロ。勿論、成長を実感させる体つきではあっても気持ち重かった。故に、モッサリとしたゲートで位置取りからしてアウト。にも関わらず、上がり最速での0.3秒差と能力を表すには十分過ぎる4着だったのだ。加えて、ここ2週が行き出し5Fでの好時計で、ラストでシッカリと気合いをつけた最終追いさえ。自らハミを取って真一文字に伸びた辺りが叩いた効果で、トモの入りが深いフォームであれば中山での変り身が劇的になる筈。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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