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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2020年01月30日(木)更新

根岸ステークス・柴田卓哉の調教予想

関東馬のエントリーなしと、場所を貸すだけになった根岸Sだが、GⅠに直結するレースだけに、触れないわけにはいかぬ。


連覇を窺うコパノキッキングに人気が集まるのはやむを得ない。
昨年同様、マーフィーへの手替わりがあった上に、ポジション取りに関して自由自在に。確かに、その瞬発力は1200mでこそといった気もするが、ワンサイドだったカペラSには、本数不足だった側面がある。つまり、前回時を1.7秒詰めての5F64.2秒に、本番よりむしろここを獲りに来たとの推理が成り立つのでは。


それに迫る1番手というか、◎まで考えているのがワンダーリーデル
若い時期には順調に使えぬ弱味があったし、先に行って流れ込むといった戦法に限界が見えていた時期も。反面、昨季からの上昇カーブは鮮やか。武蔵野Sは内々をロスなく進めた結果、馬群の切れ目を生かして直線入り口で外に、といった理想的な展開。とはいえ、あとは力で捻じ伏せる強い競馬には強烈なインパクトが。差すパターンでの素質開花で、沖厩舎在籍時のキャリアを消して考えるべき。


同じチャンピオンズC組からの注目はワイドファラオ
まず見直さなければならぬのが、乱ペースだったみやこSでの5着。その反動が前走で、トモを滑らせたスタートに表れている。その過程では、明らかに楽をさせたことに加え、最終追いが冴えない時計での遅れ。坂路53.0秒の自己ベスト更新があった今回は違う。明け4歳ながらの58キロという過酷な状況でも▲以上には。


土曜メインはリステッドR。今回とダブる10月・オクトーバーSがベースになるのは言うまでもなかろう。ならば、そこで先んじたダイワキャグニーを主力とする見方にも頷けないことはない。何せ、果敢に逃げたJCでも掲示板にあと一歩の6着。
加えて、中間のDWでは唸るといった形容がピタリだったし、ポリに切り替えた直前も徐々にペースアップする理想的なしまい重点で、ラストは気持ち良さそうに四肢を伸ばしていた。6歳を迎え益々盛ん、といった風情。また、息の長い活躍が叶ったのは、全7勝を挙げている府中を我が庭としている故。
唯、今回は58キロ。主導権を握れるにしても決め手に秀でるタイプに出し抜けを喰らうシーンが十分にあり得る。その候補にフランツを。
今回は別定戦で1キロ増しと条件が悪くなるが、コーナー4回の内回りでもシッカリと差し込んだ前走に地力強化を実感できたし、当コースであれば1800mでの1.44.4秒がある。漸く軌道に載った素質馬にスポットを当てても良いのでは。
あと、面白いのがゴーフォザサミット。狭い処に嵌っても怯むことなく脚を使えた12月・チャレンジC5着を考えれば組易し。しかも、関西遠征後の始動が早くてとにかく入念。先週のアメリカJCCをスキップしたことで、一段と研ぎ澄まされてきたし、その1週前から5Fで2秒以上も時計を詰めたのが最終追い。シッカリとハミを取ってのラストで12.7秒には数字以上の迫力を感じた。元々、ダービーでの僅差があったほどの元値。きっかけさえ掴めば一気に浮上する下地はあるわけ。


その直前、3歳OPのクロッカスSも藤沢厩舎でアブソルティスモ
2勝目マークの中京は平凡な時計。唯、前半3F37.0秒と、一向にピッチが上がらぬ中、どうにか宥めたといった道中。つまり、馬を前に置く形をマスターできたように幅を広げたわけだ。しかも、初の長距離輸送を意識して直前は坂路でセーブ気味だったにも関わらず。
対して、既に2度走っている府中に替る。マイルであれば1.33.5秒の持ち時計があるように、小細工無用の設定が向いているし、5Fから14秒台を刻む道中ながらラストも実にシャープだった直前がある。雨に祟られたDWで調整を終えられたこと自体、基礎体力アップの証で、取りこぼしてはならない段階に達した。
連勝で臨むアルムブラストが凄いデキ。
明け3歳とは思えぬ偉丈夫といった雰囲気に加え、馬を追い込みに追い込んでいる過程が何とも痛快。もう先週までのメニューでも十二分と思えた最後でも3頭併せを敢行しての5F67.3秒。発達した胸前ゆえの捌きは豪快そのもので、その点でベストはスプリント戦にも思えるが、目下の充実ぶりなら1400mでもアブソルティスモを脅かす存在に。


日曜の特別戦は10Rが面白い。注目は明け4歳の2頭で、まずはサンアップルトンだが、実質の追い切りを日曜に切り替えてから馬が変わった。
特に、ハイペースの中、捲りに行っての独壇場だった秋・福島が凄かったし、ローカル巧者と軽く扱えないのは、3歳冬の府中→中山の一連があるから。今回もその仕上げパターンで臨むのは何よりだし、しまい重点だった1週前の単走からして走る気満々。
勿論、昇り竜の勢いを感じるボスジラも。こちらは坂路専用だが、バテることを知らぬ典型的なステイヤーで、ラスト2週で連続して51秒台と鍛錬に余念なし。しかし、以上はいずれもハンデ55キロ。少々見込まれた分でどうか? 
そのファクターに目を向ければミッキーバード◎が妥当ではないか。
格上挑戦だった万葉Sで5着。決してリズム良く運べたとは言えない中でも崩れなかった上に、自己条件でもそこからの3キロ増に過ぎないのだ。西下した反動がないのは、レースの翌週には時計を出せたことでも分かるし、ウッド→直前の芝コースがいずれも併せ馬で、最後まで全身を余すことなく使えている。2400m以上で底を見せていない上に、強力な同型不在でOP入りに待ったなし。


平場戦は両日の最終レースを取り上げる。土曜の1勝クラスは再転入のオールステリ―ナ
一昨年、4戦のみで中央を去ったわけだが、思い通りに調整を進められずに夏からのラスト2戦でさえ見切り発車。とはいえ、9月の中山マイルでは追い出しを待たされる拙いレース運びでも0.2秒差5着であった。当然ながら広いコースになれば追走に余裕が生まれる上に、当時からであれば40キロ近く増えた体で、美浦入り後にはオールウッドと稽古が実になっているのだ。3歳時を思えば同じ馬かと見紛うばかり。特に、上手くセーブを利かせながらの1週前に好時計マークと、当クラスにとどまる器でない点を余すことなくアピールした。


日曜はインテンスライトで仕方なし。
無論、急坂を控える中山がベターなのは分かり切ったことで、その前走では極端なスロー、狭い処をこじ開けての惜敗と能力の確かさを示した。極端に速い上がりになると分が悪くなるとはいえ、今回は1F延長で冬場の芝。つまり、地力に重きを置けば良いだけのこと。また、10月からの3戦が消耗を避けられる緩いペースの中だっただけに立て直しも容易い。
1馬身遅れだった最終追いにしても、先頭との差が大きかった3頭併せで、ラスト1Fを切っての迫りようはさすがのひと言。ポテンシャルの違いを見せつけられるメンバー構成でもある。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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