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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2020年02月06日(木)更新

東京新聞杯・柴田卓哉の調教予想

近年で格段にレベルアップしたGⅢということを実感できる東京新聞杯。そして、スローに流れての決め手比べといった点も特徴として挙げられる。


美浦組でなら最短距離にいそうなレイエンダ
昨年、8着とはいえ、当時は初マイルだったし、チークP着用後の府中に限定すれば1、2着。つまり、不慣れな京都だった前走は度外視して良いわけ。また、稽古で目立つタイプではなく、1馬身遅れにしても追走した分。
ただ、富士ステークス時は1週前の坂路がハイラップを刻んでの50秒台でそれに刺激を受けた。少々、メリハリがない過程と戦法が限られている点で人気に反する評価を与えたくなった。


昇級初戦になるシャドウディーヴァを関東での一番手に挙げる。
以前は捌きが硬くて稽古での見た目が減点材料となっていた。反面、秋を迎えての体質強化には目を瞠らされるのだ。レイエンダ同様、ラストが13秒超えだったが、痺れるような手応えに終始して感触を確かめる程度。充実ぶりを物語っていたのは、むしろ1週前の3頭併せで抜群の推進力を見せつけたことにある。上手く収まり切らなかったローズステークスからも、そこからの1F短縮、つまりマイルに対する適性は抜群との見立て。


秋2戦が案外だったプリモシーンが立て直してきた。
府中牝馬ステークス自体が見切り発車で前後のバランスが悪いままの使い出し。結局はそれが応えたまま。対して、先週の時点では反応が少々鈍かったのだが、それを踏まえた上で、木村厩舎にしては異例の直前6F追い。しかも、鞍上のアクションに即呼応したラストは11.9秒で本来のストライドが蘇った。


単走での5F68.5秒と目立たたなかったのがドーヴァー
しかし、丹念な単走を繰り返す仕上げはルーティーンだし、中間には楽な手応えのまま好時計と高いレベルをキープしている。京都金杯は仕掛け処を掴めぬまま終わるという、展開の綾に尽きる。そもそも、昨冬からウッドでの鍛錬が叶うようになって馬が変わった。OP入りして初の57キロ、良馬場でも連下にはマークすべき。


関西勢で前評判が高いのはヴァンドギャルド
3連勝で臨む新星に未来を隠したくなるのも分かる。唯、一気の相手強化で、秋からの一連とは道中からしてプレッシャーが違いそう。
それならばクリノガウディ―か。
マイルチャンピオンシップ7着は、スローを意識して前目といったレース運びが持ち味を殺した結果。土台、正攻法では限界が見えていたのに、だ。そもそも、馬群を縫うような直線で不完全燃焼だった富士Sでの実質ナンバーワンはこれ。マイルGⅠ2着がある元値を見直す。


同じ芝のマイルで3勝クラスとなるのが土曜メインの節分ステークス。OP入りにリーチのかかっているルーカスが漸く軌道に載った。
粒揃いだった暮れの中山で僅かに及ばずの2着だったからだ。要するに、入念な稽古量に裏打ちされたダイナミックな動きで素質開花を予感させていた通りに。加えて、今回も乗り出しは早く、2週前の時点でOP馬相手の併せ馬を消化できたほどなのだ。行き出し4Fのしまい重点と、厩舎のパターンを踏襲できた点にも進歩を感じて良い。
ただ、未だに集中力に欠けるシーンがあるから、長い直線で気持ちを持続させることができるか? 1キロ増の定量戦といった点でも○が妥当。
ここは4歳2騎を◎候補に。5Fで3馬身先行させた外を苦もなく追い詰めての同時入線で、1F12.4秒が数字以上に鋭かったスイープセレリタスは、マイル以下であれば抜群の信頼度を誇る。
あとはヴィッテルスバッハ。久々でも昇級初戦なら高い壁が聳えていると思いきや、遡れば昨4月のニュージーランドトロフィー3着が。しかも、立ち回りの巧拙が求められる状況でも結果的には際どく迫れたのだ。対して、GⅠ以外は2戦2勝というのが府中。更に、ここ目標の鍛錬に余念なしと三拍子揃った。5F69.9秒とセーブ気味だった直前も併せ馬だったし、1週前などは3頭縦列の最後尾で先頭とは2秒近い差を覆してのフィニッシュと文句なし。現状では末一手でリスクを大きそうだが、それをカバーして余りあるデキ。


他の特別レースでは土曜・春菜賞。牝馬限定ながらきっかけ次第では大きく飛躍しそうな馬を含めメンバーだからだ。その筆頭がモーペット
10月の当条件で2着と取りこぼしたが、コースロスなく回ってきた勝ち馬の完成度が上だっただけで、悲観材料にはならぬ。しかも、丁寧な仕上げを施された結果、リラックスした状態で最終追いを迎えられたのだ。ラスト13.7秒と控えた故、5F71秒を超える時計だったが、小気味良い身のこなしと厳冬期とは思えぬ皮膚の薄さに並々ならぬ気品を感じる。もう少し強く追えれば、といった点はあるが、着実に成長している。
ライバルは、やはりビッククインバイオ
実際に新潟2歳ステークスではモーペットに対して先着している上に、左回りなら安定味抜群。主導権を握れる立場といったことでも主役に足る。
一変して不思議ないのは良血ダイワクンナナ
フェアリーステークス13着で底が割れたと考えてはいけない。初勝利から間隔が開いたわりに坂路オンリーとピッチが上がらぬままの臨戦で挙句が+16キロ。ハイテンションで平常心が保てなかったのは本物でなかった為で度外視できる。調整場所をウッドに戻した今回は中身が違うし、最終追いの相手などはカレンブーケドール。先行態勢は当然にしても入りからして14秒台で結果が5F66.6秒。覚醒を促すには十分であった。


平場戦ではまず日曜8Rの2勝クラスからで、ここはオルクリスト
注文の多いタイプだけに安定味には欠ける。それが露呈したのが前走。が、スタート地点の芝でスピードに乗るわけなかろうし、落差の大きいラップバランスでは消耗するも道理。穿った見方をすれば恰好の叩き台だったのでは。何故なら、冬場にも関わらず、しまい重点の軽い稽古が+8キロに繋がったから。
逆に、今回はラスト2週でいずれも5F追いの好時計。同格を相手にした併せ馬でシッカリと馬を追い込んでいるのだ。無論、引き締まった体に様変わりして迎える府中となれば勝負度合いが透けて見える。また、末脚に賭ける競馬で個性が光った昨秋だが、1400mではデリケートな部分を露出するシーンも。100mの短縮で破壊力増すこと必至。


2歳未勝利は土曜6Rのハーツシンフォニー
デビュー戦の2.08.5秒は、全体が前半で歩いているようなペースの中で。しかも、その流れでも追走に余裕がなかった分、参加したのは三分三厘から。即ち、試走としては十分だし、ラストの脚に能力とスタミナを感じさせたのなら、条件替りは格好。更に、シェイプアップが叶った結果、ポリでの追い切りで追走して内、楽な手応えのままでもストライドが存分に伸びてのフィニッシュと文句なし。


新馬は日曜3Rのファイティング
少々テンションが高いのが玉に瑕だが、最終追いは控え目でも坂路51.5秒と能力をアピールするには十分だったし、圧巻の3頭併せだった1週前もある。そこでは追いつきそうにない道中から内にもぐり込むと実にパワフルな捌きでの好時計。追えば追うだけそれに応える点で完成度は高い。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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